8: ◆F.lQmLP.5M[saga]
2014/09/14(日) 22:09:34.41 ID:4ZFYR2uVO
「でね! そこで多聞丸が言ったのよ! なんて言ったと思うっ?」
朝の喧騒に染まる食堂に、竹を割ったような気持ちのよい声が一際響く。
「『俺が三人前食うんだよ。勝手に下げんな』って! もー渋いわよね多聞丸ったら!」
「あ、朝から飛ばしてるわね、飛龍ってば……」
「飛龍先輩は本当に山口提督がお好きなんですね」
食堂で席次など定まっているはずもないが、この日は偶然正規空母ばかりが一つの卓を囲んでいた。
飛龍が敬愛する山口多聞提督の名を高らかに叫ぶ。
蒼龍が苦笑する。
翔鶴が柔らかくフォローを入れる。
「上官の勇名を喧伝するのも結構だけれど、もう少し落ち着いて食べられないのかしら」
「そもそもこれって勇名なの……?」
味噌汁の椀を置きつつ加賀がたしなめる。
瑞鶴が呆れ顔で箸を口元に運ぶ。
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