過去ログ - 赤城「なまえのないかいぶつ」
1- 20
98: ◆F.lQmLP.5M[saga]
2014/10/13(月) 23:24:17.45 ID:ArYPllwKO

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


彼に初めて出会ったのがどれほど昔のことになるのか、今となっては定かではない。

経験の浅い未熟な新米提督。
初めのうちは自分が彼を導く立場だった。
艦隊唯一の正規空母として、かの人を正しく導くことこそが、『赤城』の役目だった。

幾十の戦場を共に駆け抜けた。
砲弾と血の雨をくぐり抜けるごとに、一歩ずつ逞しくなっていったあの人。
いつしか保護欲は被保護欲とすり替わり、敬愛は情愛へと変質していった。

よく通る声。
生真面目さの滲み出る横顔。
繋いでみたら思いの外大きかった手のひら。
抱きしめられて知った鼓動の熱さ。

そして赤城は、愛の言葉と共に指輪を贈られた。

泣いて、笑った。
口づけを交わした。
必ずこの人の許へ戻ってくると、誓いを立てた。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
242Res/148.03 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice