過去ログ - 和「フランスより」咲「愛をこめて」
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222: ◆CU9nDGdStM[saga]
2015/06/20(土) 01:55:03.78 ID:sUQMHQVa0
感謝の言葉を呟くと同時に、心の中に靄がかかったような気になる。

咲(仕事に誇り、か……)

リーダー「咲?どうしたんだ、顔色が悪いけれど」

咲「あ……えっと、少し酔ってしまったみたいです」

リーダー「そうなのか。大丈夫かい?」

咲「はい。ちょっと表の風に当たって酔いを醒ましてきますね」

リーダー「一緒に着いていこうか?」

咲「いえ、一人で大丈夫ですから」

リーダーの気遣いに微笑みながら、咲は出口へと向かっていった。



夜のパリをひとり歩き出す。

無心になって歩いていたところで、はっと我に返り歩みを止める。

気づいたら見知らぬ街角にいた。

昼間とは違って灯りも少なく薄暗い中では通り名を確認することもままならない。

咲「しまった……、これじゃ明華さんのお店が分からないよ……」

有り金を置いてきてしまったので、タクシーに乗ることも出来ない。

運の悪いことに携帯電話の電池も切れていた。


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