過去ログ - 和「フランスより」咲「愛をこめて」
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352: ◆CU9nDGdStM[saga]
2016/03/15(火) 00:30:06.47 ID:ymof320R0
彼女が自信作として出してきた二品は、それらに比べたら遥かに地味で素朴である。

憧「ねぇ、カレン。参考までに訊いていい?」

それは誰しもが思っていた疑問のようで、代表のように憧が「合格の決め手は?」と問いかけた。

カレン「そうだな……まず、前提として私は各人に別の課題を与えてるんだけど」

憧「うん」

カレン「その答えもまた、当然バラバラなんだ」

オーナーの目がちろりと光った。

カレン「和が今までに作ってきたケーキは、それは素晴らしいものだった。もし他のスタッフが作ったものだったら私はすぐに合格を出していただろう」

咲「えぇっ?」

憧「なんで……?」

あまりに意外な事実に、方々から声が上がった。

それをカレンは一瞥だけで抑える。

カレン「何故なら、和にとっては特別でもなんでもないからだ」

和「……つまり?」

カレン「和は掛け値なしに天才だ。だからこそ凡人が気力を注いでやっと作れるケーキも、お前にかかっては片手間でできてしまう」

カレン「そこに、作り手としての『特別』なんて何もないだろう」

和「………」


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