過去ログ - 【モバマス×ニンスレ】「ザ・パーフェクト・デイ・フォー・ブックフィッシュ」
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17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/24(水) 00:01:12.48 ID:an/KGsyJo
カーボンフスマがベルの音と共にしめやかに開くと、LEDボンボリに照らされた薄暗い廊下が続いている。

その廊下を歩いて行くと、数m先にノーレンが視界を遮るように垂れている。

そこには蛍光ペイントで書かれた警告文が薄闇にぼんやりと浮かんでいる。 10


18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/24(水) 00:06:36.95 ID:an/KGsyJo
「警告する」「秘密重点区域」「見つけたら囲んで棒で叩く」「死ぬがよい」

恐怖感を催すオスモウフォントがペイントされたノーレンを何枚もくぐると、

「御吸血部隊様専用秘密談合会議室」の大きな看板が掛けられた巨大な扉が現れる。 11


19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/09/24(水) 00:11:59.42 ID:an/KGsyJo
申し訳程度にひっそりと添えられた「5時―8時貸し切り」の小さな看板を無視し扉の前に立つと、音もなくオブツダン開きにゆっくりと開いていく。

「シタニーシタニー」

電子マイコの声がしめやかに訪問者を知らせるが、廊下と同様に灯の落とされた部屋の中は薄暗く、中にいる者たちは気付かない。 12
以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/09/24(水) 00:18:43.57 ID:an/KGsyJo
ここに集まっているのは事務所の中でも特に精鋭であるグレータープロデューサーたちだ。

彼らは200人近いアイドルの中でもトップクラスの人気を誇るアイドルをプロデュースする立場にある。

その彼らが今事務所の運営方針を決める秘密会合に参加するために集合している。 13


21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/09/24(水) 00:26:40.76 ID:an/KGsyJo
彼らの通称は「レッドショルダー」。

シンデレラガールズプロダクションを牛耳るチヒロの手足となるべく集められた者たちだ。

チヒロが彼らを組織した理由は、かつて一介の営業担当者が地位と権力をほしいままにしていた反省によるものだ。 14


22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/09/24(水) 00:35:56.93 ID:an/KGsyJo
彼はある日唐突にいなくなってしまった。

カロウシした、とか他事務所の襲撃を受けた、とかクルセイダーらのゲコクジョに敗れた、とかあらゆる噂が流れた。

真相は闇の中だが、TV局や広告代理店とのパイプを失った事務所は次々とアイドル活動に支障を来たし、大混乱に陥った時期があった。 15


23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/09/24(水) 00:43:35.70 ID:an/KGsyJo
チヒロは二度と同じ失敗を繰り返さないために、息のかかったグレータープロデューサーに職能と権限を分け与えて編成、「レッドショルダー」を組織したのだった。

彼らの中には事務所のプロデューサー以外にもヤクザクランの一員やTV局から出向してきたプロデューサーもいるという。 16


24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/09/24(水) 00:49:23.99 ID:an/KGsyJo
おお、見よ!議長席に座り時計を睨んでいるのはサエ・コバヤカワ担当プロデューサーのシャチョウだ!

その近くで輪になって情報を交換しているのはクソラップ!シャコーシン!セッション!

それぞれが油断のならないアトモスフィアを漂わせている実力派プロデューサーたちだ。 17
以下略



25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/09/24(水) 01:00:01.97 ID:an/KGsyJo
たった今入場してきた男――モバPもレッドショルダーの1人だ。

彼はアイドルプロデューサーとしての実力は低くはないと自負している。

それでもトップアイドル32人のうちどのアイドルを担当しているわけではなく、内心何故自分がこのメンバーに選ばれたのか不思議に思っていた。 18


26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/09/24(水) 01:11:39.37 ID:an/KGsyJo
当然その疑問は他のプロデューサーも持つところであった。

チヒロ自らが組織した体制であるので表立っての批判がされることはなかったが、それでも同僚たちは訝しがる視線を常に投げかけていた。

(それでも構わぬ。全ては……アイドルのためならば)
以下略



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