過去ログ - 【モバマス×ニンスレ】「ザ・パーフェクト・デイ・フォー・ブックフィッシュ」
1- 20
104:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/09/28(日) 02:51:22.17 ID:TZzcwk4No
恐らくこれからはワンダフルマジックからも良いように便利使いされるのであろう。

あの蛇めいて終始笑わずにいた瞳に己の未来が写っているような気がした。

恐らく隣に立つリボンザムも同じように首輪を付けられたのだろう。
以下略



105:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/09/28(日) 02:58:51.42 ID:TZzcwk4No
顔見知りゆえの気楽さが、モバPの暗い気持ちを和らげた。

「これからどうする?一杯飲んでいくか?」

「いや、すまない。これから終わらせなければならないものが残っている」
以下略



106:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/09/28(日) 03:01:17.85 ID:TZzcwk4No
―――――


 91


107:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/09/28(日) 03:09:57.32 ID:TZzcwk4No
コンクリートに形作られ、過剰電飾が彩るこの街にあって季節感を伝えるものは少ない。

風に乗って幽かに届くバイオスズムシの声が、わずかに秋のワビサビを教えてくれる。

モバPは虫の音に耳を澄ませながら、女子寮の屋上でじっと人を待っていた。 92


108:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/09/28(日) 03:18:07.31 ID:TZzcwk4No
指定した時刻を大幅に過ぎている。

もう日付も変わろうかという時間だ。

人を待たせるというのは実際シツレイな行為なのだが、モバPは怒ろうとは思わなかった。
以下略



109:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/09/28(日) 03:28:53.98 ID:TZzcwk4No
やがて屋上に通じる階段を登ってくる音と共に、元サギサワPが現れた。

その顔は怒りと悲しみによってノウ・オメーンのごとく無表情に固定され、流し尽くした涙で汚れていた。

赤く充血した目から放たれる視線に射抜かれ、モバPは覚悟していた以上に動揺する。 94
以下略



110:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/09/28(日) 03:37:12.68 ID:TZzcwk4No
「……まずは礼を言わせてもらう」

男は嗄れ声とともにオジギした。

「あのクソ野郎に復讐するチャンスをくれたこと、そして実際にフミカを救ってくれたこと。感謝の言葉もない」
以下略



111:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/09/28(日) 03:46:44.93 ID:TZzcwk4No
モバPは先ほど見たサギサワの姿を思い出し、彼女を元のようにプロデュース出来そうにないことを改めて確信していた。

「ああそうだ。私に彼女をプロデュースする力はない」

「それに先ほども言った通り、オヌシが近くにいればあの忌々しいジツの影響から早く抜け出すこともできるだろう」 96


112:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/09/28(日) 04:05:02.32 ID:TZzcwk4No
「これからサギサワ=サンをプロデューサーするのはオヌシだ」

モバPが改めて伝えると、男はむせび泣きを始めた。

(涙も枯れるほど流し尽くした後だというのに、よくよく泣く男だ)
以下略



113:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/09/28(日) 04:36:04.23 ID:TZzcwk4No
男が泣き止むのを待ってから、モバPはふと思いついたように言った。

「そういえば、オヌシのプロデューサーとしての名前を聞いたことがなかったな」

「名前……」
以下略



114:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/09/28(日) 04:48:52.50 ID:TZzcwk4No
男はしばし思案してから首を振った。

「前のやつはやめておこう。縁起が悪いからな」

「ならば、良い名前があるぞ。セルゲームという名前なのだが……」
以下略



115:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/09/28(日) 06:03:21.38 ID:TZzcwk4No
「『ブックメーカー』」

「ほう?」

「それを俺の名前ということにしておいてくれ」
以下略



116:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/09/28(日) 06:07:13.53 ID:TZzcwk4No
やがて時計の針が0時を回った。

新しい一日を運んできた秋の風の中で、2人のプロデューサーはいつまでも街を眺めていた。 101


117:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/09/28(日) 06:10:00.22 ID:TZzcwk4No
(第一部「ネオプロダクション炎上」より:「ザ・パーフェクト・デイ・フォー・ブックフィッシュ」)

(終わり)


118:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/09/28(日) 06:18:34.81 ID:TZzcwk4No
これにてこのSSは終わりです。

なお>>6,7において
モバPが「オヌシ」と呼びかけるところが「お前」となっておりました。

以下略



119:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/09/28(日) 09:11:58.51 ID:xHYYDin9o
特定キャラにヘイト向けるのは良いけど
発散させないからただただワンパなんだよね

これを面白いと思ってやってるなら狙いは大きく外れてるし
スレタイを消化するような内容にもなってない。惜しいだけの凡作。虚しいね


120:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/09/28(日) 09:12:26.28 ID:lXDZu2+X0
オツカレサマドスエ


121:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/09/28(日) 11:27:04.71 ID:TZzcwk4No
プロデューサー名鑑#8【ワンダフルマジック】
シンデレラガールズプロダクション所属。
ウヅキ・シマムラ、シブヤ・リン、ホンダ・ミオの3名のアイドルを担当する。
ヘゴ、メサイア両名のプロデューサーを排除しその担当アイドルを奪った狡猾な闘争者。


122:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/09/28(日) 13:17:06.00 ID:kkY3iptno
長時間の投下オツカレサマドスエ
レッドショルダーは一癖も二癖もありそうな集団だなぁ


123:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/09/28(日) 14:11:56.34 ID:oLsCcuHJ0
オツカレサマドスエ
ネオサイタマレベルの治安だとするならアイドルはどうやって生活してるのだろう


124:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/09/29(月) 06:36:37.66 ID:Fj4l0Ce40
ザ・ヴァーティゴ=サンも言ってるけど原作では事件の中心ばかり行くから物騒に見えるだけで、
カチグミエリアは実際極めて安全だし、中間層のエリアでも危険に自ら飛び込んだりしなければそれほど危険は無い。
過酷なのはマケグミの世界で、読者がネオサイタマの平均と誤認してるのが大体このレベルだ。


124Res/41.54 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice