過去ログ - 傭兵「この世でお前が一番大事」僧侶「じゃありま……えっ?」
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355: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/12/27(土) 02:40:52.61 ID:bTDiL5Hz0

 ない胸をそらしながら、僧侶は子供に秘密基地を教えるような顔でこう言うのだった。

僧侶「信じるのです」

 そういえば、こいつは僧侶だったな。

 神を、ということではなく、恐らく、人を。
 誰かを。自分を。

 そうして、強く、強く、生きていかなくてはならないのだ。

 金を稼いで。
 金に頼ることなく。

僧侶「わたしはあなたを信頼して、ここまで来れたんですから」

傭兵「……そうか」

 なら、今度は。

傭兵「俺がお前を信頼する番だな」

僧侶「はい」

 僧侶が立ち止まった。あわせて俺も立ち止まる。
 目の前には宿があった。ここが僧侶の泊まっている宿なのだということは、容易く想像がついた。
 かなり、遠回りをしてきたつもり、だったのだが。

僧侶「……」

傭兵「……」

 流石に、ここで一歩を踏み出すのは、男の役目だろう。
 幸い、まだまだ夜は長いのだ。



END



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