590:名無しNIPPER
2015/02/25(水) 06:51:53.84 ID:byhrNkBo0
4班と5班――城ヶ崎グループの生き残りたち。
未久たちは、上野原咲良(女子二番)を除く全員と顔を合わせていた。
午前中に会った時の様子からも、やる気になっている様子はなかったし、麗が好敵手だと認めていたという利央に対しては特に信用しているようだった。
これから先会うとしても、すぐに戦闘になることはなさそうだ。
ただし、それぞれ所属する部活でエース級の働きをしている木戸健太(男子六番)と朝比奈紗羅(女子一番)、武道を嗜んでいるという咲良と高須撫子(女子十番)、頭脳で右に出るものはいない真壁瑠衣斗(男子十六番)と、敵にすれば厄介な面子が残っているので、油断はできない。
6班――唯一メンバーが誰一人欠けていない、開始早々から乗らないと宣言をしていた麗たちを襲った、要注意の班。
中心にいるのは、恐らく利央の部活仲間の榊原賢吾(男子七番)だろう。
また、未久の部活仲間の湯浅季莉(女子二十番)にも気をつけなければならない――普段、部活中は未久に懐いていた季莉が、未久に襲い掛かるだなんてとても想像できないのだけれど。
残りのメンバー、松栄錬(男子九番)と鷹城雪美(女子九番)は、運動も頭の回転も、そう警戒することはなさそうだ。
そして10班――葉瑠の話では、声を掛けることも無く突然発砲してきたという、こちらも気をつけておかなければならない班。
残っているのは、クラスのムードメーカー的存在の望月卓也(男子十七番)と、卓也と恋仲で季莉や早稀といつもつるんでいた財前永佳(女子六番)の2人だ。
発見されてしまうと、不意打ちで発砲され大怪我を負う恐れがあるという意味では、最も警戒しておかなければならないのかもしれない。
クラスメイトたちのことをそのように考えなければならず、また自然と敵として考えてしまっていることに、未久は小さく溜息を吐いた。
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