11: ◆bA3jMfAQJs[saga]
2014/09/18(木) 16:43:11.29 ID:emFs4VfGO
「あれの口元が開くんだ」
先にプロデューサーさんが中に入り、その球体をカパッと開けた。
「これがガンプラスキャナだ。この中に、さっきのガンダムを入れると、その機体を操縦して戦える」
「あ、ガンプラのゲームってそういう事なんですね」
「そう、自分で作ったガンプラを操縦して戦える。全ての男の子が待望したプラモ狂四郎だ!
……今の子にはガンプラビルダーズとかビルドファイターズって言った方が良いかもだが」
楽しそうにプロデューサーさんが説明してくれる。
「ガンダム、好きなんですね」
「嫌いな男なんていないさ! ガンダムを知らない奴がいても、嫌いになる奴は『他の奴らと違う俺カッケー』だけだ!」
断言する。そんなに面白いのか……今度時間があれば、見てみようかな。
「とにかく、そのガンダムをハロの中に入れてくれ」
「あ、この子ハロって言うんですね」
緑色の球体は、何とも愛らしい顔をしていた。そう言うキャラクターなのだろう。
その口の中にガンダムを立てて口を閉めると、パッと画面が映る。
「わぁ……っ!」
目の前には、所謂格納庫と呼ばれる光景が見える。
コンピューターグラフィックスで再現しているだけなのだろうが、本当に出撃を待つパイロットの様で、ワクワクするのは仕方がない事だろう。
「よし、すぐに俺も行くから、ヘルメットをかぶって、そのまま待っててくれ」
「へ?」
コックピットを出て、隣の球体に入り込むプロデューサーさん。てっきり横に居て教えてくれるものだと思っていたので、情けない声が漏れてしまう。
「へ? じゃない。俺とタイマンだぞ」
「……えええええっ!?」
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