過去ログ - 春香「ガンプラマイスター?」
1- 20
8: ◆bA3jMfAQJs[sage]
2014/09/18(木) 16:35:00.38 ID:emFs4VfGO

「どこに行くんですか?」
「模型屋」

 さっそく「そんじょそこら」な名前が出てきて、私は頭を車にぶつけてしまう。

「プロデューサーさ〜ん?」
「冗談とかじゃないぞ? なぜならお前がプロモーションするのは、プラモ屋に設置する大型ゲーム機のプロモーションなんだから。今から行くのは、テスト用試運転機を置いてくれてる、プロショップのお店だ」

 車を出して二分半程で、所謂「古臭そうな模型店」にたどり着いたプロデューサーさんは、その小さい駐車場に苦労しながら車を停車させた。

「着いたぞ」
「あ、はい」

 車を降りて、プロデューサーさんの後ろをついて行く。模型店の中に入ると、大きな声で「オヤジ、いるかー!?」と怒鳴る。

「へいへい、いらっしゃいませ――お、Pちゃんじゃねぇの! 例の奴、設置終わってるぜ!」
「サンキュ。紹介するよ、ウチのアイドルの」
「あ。天海春香です」

 ペコリと頭を下げて挨拶すると、店主さんらしき人が「おおっ!」と驚きながら、私の手を握ってくる。

「春香ちゃん、良く来たね! 息子がアンタのファンなんだよぉ!」

 齢四十歳程度の男性が、そう言ってはしゃいでいる姿を見て笑いながら「嬉しいです!」と応じる。

「さてオヤジ。さっそく例の奴を試運転したい。俺と小鳥さんが置いといた奴、あるだろうな?」
「ああ、そこ置いておいたよ」

 指差す先には一つのショーケース。その中に黒く彩色の成されたガンダムと、良くテレビなどで見かける白いガンダムの二体が、ポーズを決めて飾られていた。

「うわー、格好良いなぁ」
「サンキュ。黒い方は俺が作ったんだよ」

 ショーケースを開いて貰って、その中に入っている二機を受け取ったプロデューサーさんがそう言いながら、白い機体を私に「ほれ」と渡してくる。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
309Res/355.14 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice