23: ◆297.OiRF9k[saga]
2014/09/24(水) 00:06:30.41 ID:jIaLhw9Eo
「珈琲ですか? ええ、私は頂戴します。でもあなた様は」
と貴音。
彼女の視線はおれの机の上のコーヒーカップに注がれている。
さっき小鳥さんが淹れて持ってきてくれたものだ。
「ん? ああ」
おれは空になったコーヒーカップの底をうつろに見つめながらいった。
「いやなに。まだ眠気が強いらしい。ちょっと落ち着きたいんだ。熱めのやつが飲みたいんだ」
「それならば私が淹れ直します」
「いいよ。自分でやるからさ」
「いいえ」
貴音はきっぱりといった。
「あなた様は大変お疲れの様子。ここは私に任せて下さい。私はどんな時でもあなた様のお力になりたいのです」
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