過去ログ - 美穂子「ずっと夢に」京太郎「見てたこと」
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11: ◆dmWbjFApRN6u[sage]
2014/09/24(水) 23:36:53.87 ID:c05LtDWao
「改めて、久し振りだね京太郎くん。僕はとても嬉しいよ」

片頬に思い切り真っ赤な紅葉が貼り付けられながら差し出された手を、京太郎はしっかりと握り返す。

「……一応聞いておきますけど、なんであんな?」
「何、なんのことはない。裏口からこっそり帰ってきて娘たちの様子を伺おうとしたらドアが微かに開いていたからそのピロートークをぶへぇ!?」
「い、一体いつから見てたのよ!?」

開いた片方にキリスト教よろしく紅葉が追加され、実にバランス良い顔となる。

「あなたが起きたところ辺りからよ。2人の世界に入ってて気が付かなかったみたいだけれど」
「〜〜〜〜っ!!」

さめざめと泣く(振りをしている)父親に代わって母親が答える。
美穂子は耳まで真っ赤になって俯いたが、京太郎は半分諦観もあってか苦笑するに留めることができた。

「ま、そこのも言ってたけど、私も君でよかったというのは同じよ。京太郎くん」
「……はい、ありがとうございます」

日本人離れした流れるような金髪と両目ともの碧眼。
そんな美穂子の母からの心からの賞賛を受けて、京太郎もまた真摯に言葉を返していた。


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