4: ◆4Yhl5ydrxE
2014/09/25(木) 18:34:06.57 ID:vjon2nOY0
比叡「私もこの鎮守府にいる全員の好みまでは把握してないし、皆の好みに合ったカレーを全員分作るのはムリですから、皆に出す時は皆が大体美味しいと思うだろうカレーを出します。そう言う時に、カレールーは偉大な発明だなあって本当に思うんです」
比叡「辛口と中辛と甘口の鍋を用意して…後はお好みで味を調整出来る様に、スパイスや調味料を置いておけば皆喜んでくれます!」
提督「はー…まあ炊き出しの時もカレーや豚汁は大定番だしなぁ」
比叡「ですが五人分くらいなら、ちょっと調理工程を変えるだけで好みド真ん中のカレーを作れちゃいます!」
提督「なるほど、で、そこからどうするんだ」
比叡「まずまとめて炒めた野菜に鶏がらや野菜の切れ端で取っておいた出汁を足して、15分ほど中火で煮ます」
提督「おお本格的」
比叡「さて、ここからそれぞれの好みに対応したカレーを用意します。お姉様はイギリス風スープカレー、榛名にはリンゴや野菜のスムージーを足した甘口寄りの中辛、霧島には思い切った辛口。提督の分は、ヨーグルト漬けの鶏肉を使う酸味の利いたカレーで行きましょう」
提督「ふむふむ」
比叡「さてお姉様のスープカレーは、素揚げした季節の野菜にカレーを掛けるのでスープだけ取ります。そこにこちら、イギリスで最もポピュラーなC&Bのカレー粉を入れて味を調えて……ここで私の秘密兵器ですッ!」
提督「何ィーッ!!? そ、それは……ッ!」
比叡「はい! 太田胃散です!」
提督「太田胃散ってお前、なんでそんなものを!?」
比叡「太田胃散は生薬をブレンドしたものです! シナモン、フェンネル、ナツメグにクローブに陳皮、どれも香辛料としてスタンダードで、辛味を足さず香りを付けるには打って付けなんですよ!」
提督「……マジで?」
比叡「ここ最近、暑い夏からいきなり涼しくなってきたので私達や司令も身体の調子を崩しやすくなってます。金剛型の長女であるお姉様には、この比叡特製スープカレーを召し上がって頂いてより一層の御活躍を祈願します!」
提督「……おお、なんかえらく香り高くなったな……ちょっと洒落た店のカレーっぽくなってきてないか?」
比叡「風味も栄養もバッチリ! 大泉洋のスープカレーにだって引けは取りません! 提督にはテーブルで食べる時までお預けと言う事で、味見は比叡が致します! さて続いては榛名のカレーです!」
提督「フードプロセッサーか……これでスムージーを作るんだな」
比叡「はい、技術の進化はとっても素晴らしいです。昔は擂粉木で摩り下ろすか、さもなくばぎゅーって搾ってどうにかするしかなかったんですけれど、今はざく切りにした野菜をプロセッサーに入れて上から押さえれば……はい出来上がりです!」
提督「今入れた野菜は?」
比叡「旬の野菜なら大体何でもいいです。今回はほうれん草と小松菜をかなり多めのベースにしつつトマトにリンゴにニンジン、それから缶詰の桃を入れてみました。普通に飲んでも美味しいですよ」
提督「じゃあせっかくだから一口……うん、ほうれん草が強いけど美味い」
比叡「これを中辛のルーを入れた榛名の分の鍋に入れて……適当な時間火を通しておくんですが、これではやや甘過ぎるので、隠し味を少々」
提督「そこで焼肉のタレか。もう驚かないぞ」
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