過去ログ - モバP「藍子のゆるふわオーラに抗えない」
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◆agif0ROmyg
[saga]
2014/09/25(木) 21:45:47.44 ID:oHEMl6e+0
藍子「あ、モバPさん!」
モバP「藍子!? レッスンは……ああ、もうこんな時間か。お疲れ」
藍子「はい。モバPさんも、お仕事ですか?」
モバP「あー……まあ、そんなとこだ」
藍子「そうですか。……その、もしよければ、ですけど……今日も私の家まで、送って行ってくれませんか?」
モバP「(今から藍子を送って行くとなると、もし事務所に戻ってくるにしても、それなりに遅くなるのは間違いない)」
モバP「(そんなに長い間事務所を空けていたら、今日の合格者たちはきっとみんな貰い手がつくことだろう)」
モバP「(あの娘も、俺以外の誰かがアプローチすることになるんだろう)」
モバP「(惜しいような気も、する。重なりあった偶然の出会いを無駄にしているような)」
モバP「(しかし)」
藍子「あ……もしかして、お忙しいですか? まだお仕事が残ってるとか……」
モバP「いや、大丈夫だよ。送って行こう。すぐ出るか?」
藍子「……! はい! ありがとうございます!」
モバP「(やはりダメだな。藍子を悲しませたくない。藍子の、あの温かい雰囲気を失いたくない)」
モバP「(新たな出会いを犠牲にしてでも、藍子と一緒にいたい)」
モバP「(藍子には、抗えないな)」
モバP「(やけに上機嫌な藍子とともに、駐車場までやってきた)」
モバP「(運転席に乗り込み、シートベルトを締めると、隣の藍子がにっこり笑った)」
藍子「ねえ、モバPさん。実は今日、両親が留守なんです。親戚の結婚式で、明日まで帰ってこないんです」
モバP「……! そ、そうか」
藍子「だから、ね。モバPさん」
藍子「おくりおおかみに……なっても、いいんですよ」
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