24: ◆y2dWaCldplFX
2014/09/27(土) 03:41:04.45 ID:n4Wm7fb60
「……終わったよ!!」
「ほ、ホント!?」
ガタンッーー
椅子を揺らして立ち上がる花陽ちゃんは、その愛くるしい瞳を輝かせ、机に乗り出してくる。
「本当だよ?私だってやれば出来るんだからっ」
「穂乃果ちゃん、すごい……!」
フンス…!
私はえっへんと、腰に手を当てて見せたが……
「……でも穂乃果ちゃん、ここもここもここもここも間違えてるし、応用問題空白のままじゃ……」
落胆。
花陽ちゃんは私を見て、ため息を吐いた。
「良いんだよ!多少足りてなくても、提出すればっ」
「もう……穂乃果ちゃんは……」
恋人に呆れられるも、なんとか私は課題を鞄にしまう。
そして新たに机に出された包みは、幸せな温かさを私に提供してくれた。
「えへへ……いつもお弁当、ありがとうね?花陽ちゃん」
「い、いいよいいよっ。気にしないで?私がやりたくてしてるだけだから……」
「ううん、それでも嬉しいから……ね?」
私は花陽ちゃんに微笑むと、ゆっくりと包みを開けた。
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