7:おじさん ◆nlCx7YJs2Q[saga]
2014/09/27(土) 20:32:37.02 ID:JLE6BIiyo
「なんが?」
8:おじさん ◆nlCx7YJs2Q[saga]
2014/09/27(土) 20:34:08.37 ID:JLE6BIiyo
「……俺さ、保育士やっとったことあったじゃろ」
9:おじさん ◆nlCx7YJs2Q[saga]
2014/09/27(土) 20:35:43.33 ID:JLE6BIiyo
どういうことだろうか。
10:おじさん ◆nlCx7YJs2Q[saga]
2014/09/27(土) 20:36:56.49 ID:JLE6BIiyo
こいつは昔から、体力も、頭もそうだが、特に要領はずば抜けていいヤツだった。
まるで他人の心が読めているように振舞えるヤツだった。
11:おじさん ◆nlCx7YJs2Q[saga]
2014/09/27(土) 20:38:02.46 ID:JLE6BIiyo
「あのな、兄ちゃん。俺は要領がええんよ?」
12:おじさん ◆nlCx7YJs2Q[saga]
2014/09/27(土) 20:39:52.18 ID:JLE6BIiyo
「先祖なんか知るか。田んぼじゃって俺が死んだらおしまいでえぇじゃろうが、んなもん。この辺の田んぼはそんな事情で休耕田ばっかりじゃ」
13:おじさん ◆nlCx7YJs2Q[saga]
2014/09/27(土) 20:40:59.74 ID:JLE6BIiyo
それはそうかもしれないが、本当にそれが幸福なのか、私にはわからない。彼がこうあるべきなのかも。
14:おじさん ◆nlCx7YJs2Q[saga]
2014/09/27(土) 20:42:18.05 ID:JLE6BIiyo
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15:おじさん ◆nlCx7YJs2Q[saga]
2014/09/27(土) 20:43:38.47 ID:JLE6BIiyo
「だって、普通、稲刈りなんて朝の涼しいうちにやるじゃないですか。おじさん、お兄さんが来るからって甘えてたんでしょ、時間までズラして」
「んなわけあるかっ、はよ帰れ!」
16:おじさん ◆nlCx7YJs2Q[saga]
2014/09/27(土) 20:45:19.00 ID:JLE6BIiyo
弟はこういうヤツだった。いつでも人の背に向けて、今のように「頑張れ」と言って送り出していた。誰も彼もの味方になって応援していた。
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