過去ログ - 葛葉ライドウ対地獄少女
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33:山梨最高 ◆31XYrFalkuo5[sage]
2014/09/27(土) 23:25:49.95 ID:4btJ32Bz0
ゴウト「なんだと!」

鳴海「タヱちゃんと一緒に新聞社のほうを調べてみるって言っただろ?
昨日調査しているうちに地獄通信の広告料の支払いルートに着目したんだ。
本来の地獄通信の広告料はの支払いルートは全く不明だ。
帳簿を見ただけでは何の変哲もないんだけど、金の動きを遡ると、ある地点で全く痕跡がなくなって追跡不能になる。
突然金が降ってわいたとしか思えないんだ。
こんなこと現代社会じゃありえないはずなんだけどな」

鳴海は再度言葉を止めたが、カップの珈琲はすでに空になっていた。
それに気づいて眉をしかめたが、すぐに気を取り直して言葉をつづけた。

鳴海「それに対して偽地獄通信は、確かに情報の隠ぺいというか、攪乱の痕跡があって追跡が困難なんだけど全く不可能ではなさそうなんだ。
このことに気づいた時は『追跡手段が見つかってツイてる』としか思わなかったけど、さっきのライドウの報告を聞いた今では第三の可能性の証拠としか思えないんだ。
だって、全く痕跡を残さずに金を支払う方法があるのに、下手な隠ぺい工作をしながら隠れて金を払うやつはいないだろう?」

ゴウト「確かに。今の説明、聞けば聞くほど正しいように思えるな」

鳴海「偽地獄通信の支払いルートの追跡は陸軍時代の伝手を使ってもう頼んである。
その結果を待っても今の推理が正しいかどうか分かると思うけど、骨女さんに確認すればもっと早くわかると思うんだ。
タヱちゃん経由でここに呼び出してみようと思うんだが……ライドウ、同席を頼めるか?」

ゴウト「是非もないな。早く答えが分かるに越したことはない。
それに先日鳴海が言っていたように、二つの情報源で真否を確認すればそれだけ得られた答えの確実性が上がる」

ライドウは、力強く頷いた。

鳴海「さて、善は急げだ。
早速タヱちゃんに電話してみるよ。
会社に居ればいいけどな」

ゴウト「しかし、昨日あれだけ叩きのめしたからな。
いくら悪魔とはいえ昨日の今日で連絡が付くだろうか……」

鳴海「もしもし、帝都新報社をお願いします。
……もしもし、帝都新報社ですか? 記者の朝倉タヱさんはいらっしゃいますでしょうか?
ああ、私? 鳴海と伝えていただければわかると思います。
はい、お手数おかけします。

……もしもし、あータヱちゃん、悪いんだけど恩田さんと連絡とれるかな。え、今隣に座ってる?
悪いけど替わってもらえる?
……恩田さんとは距離を置くよういたのにな

……あーもしもし、恩田さんでしょうか? 先日お会いしました鳴海探偵事務所の鳴海と申します。
お手数で申し訳ありませんがちょっと依頼のことで伺いたいことがありまして。
ええ、悪いんですがウチまで来て頂くことはできませんかね?
え、そちらからもお話ですか? ええ、わかりました。
では、はいお待ちしております。

っと、ライドウ、今からこちらに来てくださるそうだ。
珈琲の用意お願いできるか?
あ、ついでに俺の分も」

ゴウト「骨女の奴、なかなかタフな悪魔なようだな」

ライドウは大きなため息をつき、珈琲の用意に取り掛かった。


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