35:山梨最高 ◆31XYrFalkuo5[sage]
2014/09/27(土) 23:28:39.66 ID:4btJ32Bz0
ライドウは地獄少女に協力し、地獄流しを見逃すことを選択した。
骨女「それはありがたい。
本気じゃないとはいえお嬢と渡り合えるような相手に、私たち三藁じゃあ対抗できる気がしないんでね。
助かるよ」
ゴウト「しかし、壮大な回り道だったな。
最初に骨女から依頼内容を詳細に聞き取ってさえいれば、今までの捜査はほとんど不要だったとは。
情報不足とはいえ勘違いに振り回されるとは、我等もまだまだ精進が足りぬな。なあライドウよ」
ゴウトの言葉に、骨女はバツが悪そうに頭を掻いた。
鳴海「今度はこちらに教えてください。
先ほど貴方たちの邪魔をしているのがライドウじゃないって言ってましたね。
どんな邪魔を受けているんです?」
骨女「私たちも偽地獄通信の広告主を私たちなりに捜査しているんだけどねぇ。
時々悪魔が邪魔をしてくるのさ。
それも誰かに使役されているようなのがね。
対して強くはないんだが、鬱陶しいったらありゃしない」
鳴海「それで悪魔召喚士のライドウの仕業だと思ったんですね。
でもどうしてライドウの仕業じゃないと見抜いたんです?」
骨女「ライドウさんが地獄流しの邪魔をするもんだから、てっきり捜査の邪魔もライドウさんの仕業と思っていたんだけどね。
お嬢が違うっていうんだ。
悪魔の質が全然違うんだと」
鳴海「お嬢というのは地獄少女のことですね」
骨女「そうさ、お嬢がああまで断言するんだ。間違いなんてあるはずがない。
それに言われてみればライドウさんの仲魔はやたらめったら強かったからね。
あの雑魚共とは格がまるで違うさ」
鳴海「ふむ、実はウチのライドウも、地獄流しを目撃する前にあなたとは違う悪魔から捜査の妨害を受けているんです。
一時はあなた方の眷属かと疑ったようなんですが、そうではないということですね」
骨女「何の事だかわからないけど、地獄流しをライドウさんが見る前なら妨害をする理由もないよ。
そもそも私たちは眷属なんて上等なものは持っちゃいないしね。
でも、それならライドウさんも私たちも第三者から悪魔を使った妨害を受けているってことだね」
鳴海「どちらの妨害も偽地獄通信の広告主と関連があるかもしれないですね」
骨女「その偽地獄通信の広告主だけど、見当は付きそうかい?
正直こっちはお手上げでね」
鳴海「広告主の正体はまだわかっていませんが、手掛かりなら……
って、電話だ。少し待っていただけますか?」
鳴海は会話を中断し、電話に出た。
鳴海「もしもし、鳴海探偵事務所ですが……
すごい、もう分かったんですか。
ああ、分かったのは名前だけなんですね、ありがとうございます。
いえ、本当に助かります。
それで名前は……はいはい、わかりました。
はい、ありがとうございました」
電話を終えた鳴海はにやりと笑ってから口を開く。
鳴海「ライドウ、偽地獄通信の広告料を支払っている奴、名前だけだが分かったぜ。
鶉橋和久と書いてウズラハシカズヒサと読むらしい」
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