過去ログ - 葛葉ライドウ対地獄少女
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43:山梨最高 ◆31XYrFalkuo5[sage]
2014/09/27(土) 23:38:59.14 ID:4btJ32Bz0
ゴウト「いつから鳴海探偵事務所は悪魔の巣窟になったのだ?」

ゴウトが呟いたのは銀楼閣の入り口をくぐった時である。
以前から時折、鳴海とライドウに交じり仲魔が賭マージャンに興じているため、超力兵団の事件の頃から悪魔の巣窟となっていたような気もするが、ゴウトの言いたいのはそういうことではなかろう。

ここ最近馴染みのある地獄少女一味の妖気が探偵事務所から漂ってきている。

探偵事務所のドアーを開けると、ひきつった顔の鳴海が迎えてくれた。

鳴海「おかえりライドウ。お前にお客さんが来ているぞ」

鳴海の視線の先、応接用のテーブルにはセーラー服姿の地獄少女、骨女、一目連と別件依頼の依頼人の記憶に有った禿頭の老人が椅子に座り緑茶をすすっている。

骨女「報告ありがとうね、おかげさんで助かったよ」

ゴウト「どういう風の吹き回しだ? 以前の依頼は完遂したはずだが」

骨女「そのお礼を言いに来た……だけだったらよかったんだけど、また困ったことがあってね。
もう一度ライドウさんに協力してもらいたいのさ」

ゴウト「どうするライドウ? 話だけでも聞いてみるか」

テーブルには椅子は4脚しかない。
ライドウは部屋の隅に置かれている蜘蛛の巣のかかった長椅子を動かし、鳴海の机のそばに寄せた。
赤い背の蜘蛛は巣を払うと素早い動きで部屋の隅へ這って行った。
ライドウが長椅子に腰を下ろすと皆の視線がライドウに集まるが、地獄少女だけはゴウトの尻尾を見つめていた。
しばしの沈黙が訪れる。
ライドウは来客四人のうち面識のない禿頭の老人に視線を送った。

禿頭の老人「おおっと、何度か会ってるんで顔見知りのようなつもりでいたが、俺だけまだ名乗っちゃあいねぇな。
この姿の時は不破龍堂を名乗っているが、本名は輪入道という。
おめぇさんには黒い藁人形の姿で二度ほどお目にかかっている」

ゴウト「自己紹介痛み入る。で、協力してほしいとはどういうことだ?」

骨女「すまないね。協力してもらいたいってのは、鶉橋和久のことさ」

ゴウト「? 奴ならばあの喪服の女が藁人形の糸を解いただろう?
すでに地獄に流されているのではないのか?」

輪入道「耳が痛ぇな。確かに俺の糸は解かれたが、実のところまだあの野郎を地獄に流せちゃいねぇんだ。
おかげでお嬢と一緒に依頼人に頭を下げに行っちまったぜ。
速やかに地獄に流せずにすまねぇってな。
いやぁ、最終的に地獄に流せりゃいいってんで許してもらえてよかったぜ」

ゴウト「何か不都合でもあったのか?」

骨女「お嬢、どこまで話していいんだい?」

あい「全部、いいよ」

ゴウトの尻尾の動きを目で追いながら地獄少女は呟いた。

骨女「過去に例のないことなんだけどね、奴の居場所にたどり着けないのさ」

ゴウト「どういうことだ?」


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