82: ◆JwZf59h8b2[saga]
2014/10/01(水) 21:27:58.39 ID:3R305T600
クロエ「はい、どうぞ」
お茶を適当に入れ、ユウキの前に。彼女の向かい側に私は座る。
ユウキ「おお、ありがとう。……うん、落ち着くな」
しっかりお礼は言い、彼女は一口。ホッと息を吐く。
クロエ「……それで、ここへ来た理由はなんですの? また気まぐれでして?」
ユウキ「いやなに、今回は違う。お前の様子を見に来たのと……仕事を与えようと思ってな」
クロエ「うげっ」
ユウキ「うげっ、って言うか。うげっ、って」
多分今の私は、露骨なくらい嫌そうな顔をしていると思う。
暇なのも嫌。けれど好きなとき休めないのも嫌。複雑な問題である。
ユウキ「これまでは修行とリハビリで怠惰な日々を許してはいたがな、お前も人間社会に生きる者だ。いつまでもそうはいかん」
お茶をのみ、ゆるみきった表情をしながら正論を話す彼女。
クロエ「お言葉ですけど、これまでの生活も過酷な日々でしたわ」
ユウキ「それエロいことだろ絶対」
クロエ「ぐっ……っ! 読心術とは恐ろしい!」
ユウキ「……お前も人間くさくなったものだ」
私を見るユウキの目に呆れの色が混じった。
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