1:</b> ◇cp6i/ggttw<b>
2014/09/28(日) 21:34:54.35 ID:M9TavVJv0
・ほののぞ
・ヤンヤン風味
・希キャラ崩壊注意
・時列系はにこ加入直後をイメージして頂けたら
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/09/28(日) 21:36:15.25 ID:M9TavVJv0
「なんだか最近機嫌が良いわね」
生徒会での仕事中、ふいにえりちがそう呟いた
書類から顔を上げるとうちをじっと見つめる青い瞳が目に入る
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/28(日) 21:37:25.41 ID:M9TavVJv0
「ちょっとな、欲しかったものが手に入ったんよ」
「欲しかったもの?服とか、占いの道具か何かかしら」
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/28(日) 21:38:20.33 ID:M9TavVJv0
「暗くなってくる前に帰ろっか」
「そうね、誘拐事件が起きたり、何かと物騒だし」
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/28(日) 21:39:07.91 ID:M9TavVJv0
「じゃあ、また明日ね」
「ばいばい、えりち」
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/09/28(日) 21:40:00.20 ID:AyM/PSAdo
ヤンデレ期待
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/28(日) 21:40:01.98 ID:M9TavVJv0
「ただいま、穂乃果ちゃん」
「………」
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2014/09/28(日) 21:40:59.61 ID:M9TavVJv0
希は我侭を言わない良い子ね、なんて昔から母親からよく言われた
転校とか引っ越しとか、嫌なことはいっぱいあったけど
自分が駄々をこねたところでどうにもならないのは分かってたから何も言わなかっただけ
あれが欲しいとか、これを買ってとか、そんなこと言えるほど、両親との時間はなかったし
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/28(日) 21:41:57.97 ID:M9TavVJv0
「…希先輩、穂乃果を…帰して、ください」
怯えの混じった、けれど決して折れてない瞳で穂乃果ちゃんは言った
手錠のはまった手首は真っ赤で痛々しかった
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/28(日) 21:42:50.82 ID:M9TavVJv0
「やだなぁ、希って呼んでって言ったよね?」
「先輩、ですから」
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/28(日) 21:44:11.88 ID:M9TavVJv0
「っ!」
穂乃果ちゃんが息を呑んだ
涙が滲んだ目で私を見ていて、自分が酷い顔をしていることに気付く
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/28(日) 21:45:11.65 ID:M9TavVJv0
穂乃果ちゃんが私以外を気にかけるのが嫌
穂乃果ちゃんが私以外と言葉を交わすのが嫌
穂乃果ちゃんが私以外に触れられるのが嫌
穂乃果ちゃんが私以外に笑いかけるのが嫌
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/28(日) 21:46:04.40 ID:M9TavVJv0
いつからだろうか、そんな歪んだ想いが脳内をぐるぐる廻っていた
彼女が入学してから、声を掛けることは出来なかったけど、それでもずっと見ていた
私には出来ない生き方をする彼女への、憧れと淡い恋心
それがいつからだろうか、少しずつおかしな方向へと変わっていって
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/28(日) 21:47:04.22 ID:M9TavVJv0
視線をやると、お昼にと買っておいたパンはきれいに食べられていた
朝と夕はご飯を作るんだけど、お昼は学校のせいで出来ないから
だから、彼女が好きだというパンを渡している
…今まで一度も朝ごはんも夕ご飯も食べてくれたことないけど
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/28(日) 21:47:49.85 ID:M9TavVJv0
「そろそろ、お昼の一食だけじゃ辛いんじゃない?」
「………」
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/28(日) 21:48:36.87 ID:M9TavVJv0
手早く調理を済ましながら、穂乃果ちゃんが家に来た日のことを思い出す
えりちになかなか認めてもらえないと頭を悩ます穂乃果ちゃんに
「良い方法を教えてあげる」と言って家に呼んだ。それだけ
運良く誰にも見られることなく家まで来れたし、穂乃果ちゃんも誰にも言ってなかったから、
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/28(日) 21:49:24.66 ID:M9TavVJv0
「穂乃果ちゃん、出来たよー」
作ったオムライスを皿に盛って、穂乃果ちゃんの元へ戻る
うつむいた穂乃果ちゃんの口元へ、食べやすいサイズに分けてスプーンを運んだ
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/28(日) 21:50:27.63 ID:M9TavVJv0
ふと、手に持ったスプーンが少しだけ軽くなった
「!」
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/28(日) 21:51:30.10 ID:M9TavVJv0
「…美味しい?」
恐る恐る聞くと、無言で穂乃果ちゃんは頷く
食べてくれた…!美味しいって…!
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/28(日) 21:52:19.81 ID:M9TavVJv0
「今日は昨日よりも磨きがかかってるわね」
「えへへ、分かる?」
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/28(日) 21:53:06.12 ID:M9TavVJv0
えぇ、聞いたわとえりちは卵焼きを口に運んだ
…穂乃果ちゃんは今朝もちゃんとご飯を食べてくれた
少しはうちに懐いてくれたと見ても良さそうだ
お祝いに今日の夕ご飯は少し豪勢にしよう
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