5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/28(日) 21:39:07.91 ID:M9TavVJv0
「じゃあ、また明日ね」
「ばいばい、えりち」
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/09/28(日) 21:40:00.20 ID:AyM/PSAdo
ヤンデレ期待
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/28(日) 21:40:01.98 ID:M9TavVJv0
「ただいま、穂乃果ちゃん」
「………」
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/28(日) 21:40:59.61 ID:M9TavVJv0
希は我侭を言わない良い子ね、なんて昔から母親からよく言われた
転校とか引っ越しとか、嫌なことはいっぱいあったけど
自分が駄々をこねたところでどうにもならないのは分かってたから何も言わなかっただけ
あれが欲しいとか、これを買ってとか、そんなこと言えるほど、両親との時間はなかったし
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/28(日) 21:41:57.97 ID:M9TavVJv0
「…希先輩、穂乃果を…帰して、ください」
怯えの混じった、けれど決して折れてない瞳で穂乃果ちゃんは言った
手錠のはまった手首は真っ赤で痛々しかった
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/28(日) 21:42:50.82 ID:M9TavVJv0
「やだなぁ、希って呼んでって言ったよね?」
「先輩、ですから」
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/28(日) 21:44:11.88 ID:M9TavVJv0
「っ!」
穂乃果ちゃんが息を呑んだ
涙が滲んだ目で私を見ていて、自分が酷い顔をしていることに気付く
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/28(日) 21:45:11.65 ID:M9TavVJv0
穂乃果ちゃんが私以外を気にかけるのが嫌
穂乃果ちゃんが私以外と言葉を交わすのが嫌
穂乃果ちゃんが私以外に触れられるのが嫌
穂乃果ちゃんが私以外に笑いかけるのが嫌
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/28(日) 21:46:04.40 ID:M9TavVJv0
いつからだろうか、そんな歪んだ想いが脳内をぐるぐる廻っていた
彼女が入学してから、声を掛けることは出来なかったけど、それでもずっと見ていた
私には出来ない生き方をする彼女への、憧れと淡い恋心
それがいつからだろうか、少しずつおかしな方向へと変わっていって
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/28(日) 21:47:04.22 ID:M9TavVJv0
視線をやると、お昼にと買っておいたパンはきれいに食べられていた
朝と夕はご飯を作るんだけど、お昼は学校のせいで出来ないから
だから、彼女が好きだというパンを渡している
…今まで一度も朝ごはんも夕ご飯も食べてくれたことないけど
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