過去ログ - タイトルを書くと誰かがストーリーを書いてくれるスレ
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名無しNIPPER
[sage]
2014/12/30(火) 04:25:38.73 ID:MJK+pANvo
>>81
『ギガオメガー』
それは子供の頃やっていた、退屈なロボットアニメ
10数年前の火曜日の夕方にやっていたはずのそのアニメの名前を、覚えている誰かに、僕は生まれてこの方出会ったことがない
誰もそのアニメを覚えていなかった
僕だけが覚えていた
だからだろう
今まで当たりくじになど一度も当たったことのない僕が
あの退屈なアニメを再現した、この機体の『パイロット』に、当選してしまったのは
……いや、きっとだからこそ選ばれたのかもな
この貧乏くじに
☆
国の支援のもとロボット技術が隆盛を極める近未来、テレビアニメのロボットが現実に再現されるのが当たり前になっていた。
高騰したかつての人気アニメの版権を金持ち企業が買い漁り、新たなロボットアニメは現実のロボット建造とのタイアップが大前提。
子供の頃に見た伝説の現出に熱狂する大人たち。新たな伝説に夢中になる子どもたち。乱造されるかつての、そして現代の子どもたちの英雄。ロボット。
ロボットを所持する企業はそれを自社の象徴とし、現実には存在し得ない幻想的なストーリーを身に纏うことで多くのファンを手に入れる。
そしてそのロボットのパイロットもまた、企業の象徴として、広告塔として優れた人物を求められていた。
芸能人、アイドル、スポーツ選手、果ては政治家の息子や深窓の令嬢まで。
ギガオメガーは潰れる寸前の町工場が起死回生の広告手段として版権を購入した(というかそれしか買えなかった)ロボットアニメ。
社内にもアニメの内容を知っている人間がおらず、かと言ってアニメ映像自体も不人気過ぎて映像が見つからない。
しかしパイロットの条件には元ネタとなるアニメの知識があることが法律として規定されている。
コネもない、金もない、ロボットアニメの知識もない零細企業社長が取った手段は、同じく零細企業だった缶コーヒーメーカー社長に頼んでのパイロット募集。
その日の外回り中に何気なしに買った缶コーヒーについていた応募券を何気なしに応募して、それに当選してしまった主人公。
アニメの内容をおぼろげに覚えていると言ったばかりに適当な審査の結果ギガオメガーパイロットとして認定されてしまう。
職は無くしたくないんで副業としてならという条件と、現実に広告塔として何をすればいいか考えてなかった社長の適当さから
とりあえず地味なボランティア活動で草の根的な人気集めをしていたのだが……。
「現実にどのロボットが最強なのか、大会開いてはっきり決めようぜ!!」
どこかの金持ちがノリで放ったこの一言で、運命が大きく動き出す。
自らの技術を誇示するため、企業の威信を賭けて大会に参加する錚々たる大企業。
とてつもない賞金に目が眩み参加を決意する町工場。
参加したら会社にバレると青ざめる主人公。
貧乏町工場製作のマイナーアニメロボットは、大企業の作ったメジャーアニメロボット相手に果たして一体どこまで戦えるのか?
副業がバレたらクビになる主人公はどうやって会社に隠れて大会に出場するのか?
金持ちが大会を開いた真の目的とは?
そして誰も知らないアニメ『ギガオメガー』のストーリーとは?
今、古き伝説が蘇り、新たなる伝説を呼び覚ます。
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