過去ログ - とある科学の禁書目録 a certain scientific index - unweaving the rainbow

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23: ◆le/tHonREI[saga]
2014/11/02(日) 01:18:49.74 ID:ZLUStegXo

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　戦火があちらこちらで立ち上っているのが見えた。
学園都市の上空。よく黒子と遊びで空を飛んだ。
　展開が早いから、もうすごく距離が離れた景色に見えた。
雷神トールが得体の知れない装置で空を飛んでいたし、垣根帝督は背中から羽が生えていた。
　ステイルと土御門が見当たらない。

「あいつ等は後で合流する。あれはあれで、アレイスターとは因縁があるからな」

「アンタはローラの命令でここにいるの？」

「いんや。俺は俺の理由で動いてるし、組織も違う。
　ただいえるのは、魔術師側もこのまま黙ってるわけにはいかねえんだよ。
　アレイスターが言ってただろ。ひとたびsystemを発動させたら、もう後戻りはできない。
　アイツが革新派の政治リーダーだとしたら、
　俺らはお固い保守派のオヤジたちさ。アンタが俺たちの唯一のカード。ま、希望ってやつだ」

「さっきは人質って言ってたけど」

「似たようなもんだ。代わりがいないことに違いはねえし」

　インデックスを助け出すヒーローになるはずだったのに、気付けば囚われの身。
憶測に憶測を重ねて動いてきたから、ある程度は覚悟していたけど、なるほど。こういうことになるのか。

「私、まだ全然理解できてない。
　だいいち、学園長も同じだけど、私がインデックスと出会ったのは今朝のことよ。
　いくらなんでも無茶苦茶でしょ。そんな簡単に、戦略兵器みたいな扱いされても困るんだけど」

　トールはまるで聞き分けのない子供をあやすように私を睨んだ。

「なっちまったもんはしょうがねえだろ。
　俺もここまで展開が早いとは予想していなかった。段階をすっ飛ばしすぎたな」

「ちゃんと説明してよ」

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