過去ログ - とある科学の禁書目録 a certain scientific index - unweaving the rainbow

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24: ◆le/tHonREI[saga]
2014/11/02(日) 01:20:26.24 ID:ZLUStegXo

「アンタたちレベル5みたいなのを量産して、実験してただけだろ。
　学園都市ってのはそういう街だ。
　突然変異的を恣意的に起こして、未来へとシフトするとか。
　そんなとこだろ。しかし大事なのはこの場合過程より結果だ。
　第一位の一方通行か、第二位の垣根帝督か、候補は色々いたんだろうがな。
　アンタがsystemnの器になったのは、
　宝くじよりは理論的で、化学反応よりは偶然、そう理解しておけばいい」

　全く腑に落ちなかった。私の知らないところで、知らないやつらがああでもないとか、
こうでもないとか、自分勝手に政治を行っていることだけはわかった。

「俺の取り分はあるんだろうな」

　後方から、垣根帝督が吐き捨てるように言った。

「直接交渉権なら、さっきのタイミングで行使すりゃよかったじゃねえか」

「あんまりスマートじゃねえし、やりたくなかったんだよ。
　なにしろ第三位がメインプランに昇格するのは予想外すぎた。まあ、結果的にはやることが明確になったけどよ」

「ねえ、交渉って具体的にどういうことをやろうとしていたの。
　それに、いつの間に結託してたわけ」

「理由については言えないが。カードを用意して脅そうとしていた。
　学園都市の暗部組織には金がたりなかったからな。
　レベル６にシフトするためのトリガーについてだ。テメェがなったからもう必要ない話だがな」

　口調には諦めと、悔しさがにじんでいた。
トールとどんな話をしたのかはわからなかったが、この金髪バカがうまいことやっていなしたんだろう。
　戦争代理人と言ったが、交渉術もそれなりということか。

「アジトについたらミーティングだ。それと、アンタは少し寝ろ。さすがの天才でも、そろそろ体力的に限界だろ」

「精神が肉体と乖離してるの」

「面白い冗談だが、そんなやつは存在しない。自分で無意識にそう思い込んでるだけだ」

　屈辱的だったが、私はトールの腕に抱えられて、気絶するように眠ってしまった。

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