過去ログ - 捨て子「……」
1- 20
4: ◆evrb978ejs[saga ]
2014/10/03(金) 18:45:49.91 ID:BUXoN6UN0
捨て子(運が良かった。雨が降ってくれた)

捨て子「!」クルッ

侍「ほう、この距離で気付くか」

捨て子「ガルルルル……」

侍「自分は村の者から依頼を受け、貴殿を成敗しに来た」

捨て子「……」

侍「手合せ願おうか……と言っても、言葉は分からんか」

捨て子(雨のせいで、あいつの匂いが分からなかった)

捨て子(あいつの持ってるの、ワキザシよりもさらに大きい……カタナ、って言うんだっけ)

捨て子(当たったら多分死ぬ)

捨て子(でも、この山の動物たちに比べれば、大した事はない)ダッ

捨て子(勝てない相手には逃げる、これが正しい)

侍(速い!)

侍「待て!」

侍「……く、見失ったか。何と言う身体能力」

侍(迷う前に戻るとするか。次は絶対に仕留める!)ザッ

捨て子(面倒だな、あの人間)

捨て子(多分、またやってくるだろうなぁ)

捨て子(……罠仕掛けるか)

捨て子(……最近寒くなってきたな、毛皮もっと集めないと)

捨て子(……)





旅人「おや?」

住民「いい加減、あいつをどうにかしねぇと! あいつが居るせいで、山菜やらきのこやらが取れねえ!」

住民2「でもよう、どうやって狩るんだい? あの腕の立つ流浪の剣豪でも駄目だったんだろ?」

住民「そりゃあいつは野人。獣に近いとはいえ人間だよ」

住民「以前脇差し盗まれた奴いただろ、なら刀の危なさも分かるはずだ」

住民2「近づいただけで、あっという間に逃げたんだってなぁ」

住民「チッ、どうすりゃいいんだよ……」

住民2「あ、そういや昨日すごい雷だったよな」

住民「ああ、山の方に落ちたみたいだが」

住民2「もしかしたら当たってるかもなぁ」

住民「だと良いがねえ……」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
19Res/19.66 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice