281:名無しNIPPER[sage]
2015/04/29(水) 23:14:46.85 ID:ChUP7xVc0
乙
282:名無しNIPPER[sage]
2015/05/02(土) 22:50:41.45 ID:krhQTjj10
のぞうみktkr
283: ◆YGEX1y1gzI[sage]
2015/05/11(月) 02:13:40.32 ID:2jE7P7Dbo
み「...はっ！...やっ！」
薄暗い道場に威勢の良いかけ声と竹刀を振るう音が響く。
園田家の一角にある剣道場、日中は海未の父を師範として門下生達が稽古を行っているがこの時間にはもう誰も使っていないため貸し切りで使える、身内の特権である。
284: ◆YGEX1y1gzI[sage]
2015/05/11(月) 02:15:27.47 ID:2jE7P7Dbo
み「...っ」
なんと情けない話でしょうか、助っ人などと呼ばれて意気込んで部活を休んでまで（もう一人の私が参加してはいますが）行ってみれば、全く役立たずじゃないですか。
初めて竹刀を握ってからかれこれ１０年近く、それなりに腕に自負はありましたがそれは今日完全に打ち砕かれました、私のなけなしのプライドがもうガタガタです。
285: ◆YGEX1y1gzI[sage]
2015/05/11(月) 02:16:35.22 ID:2jE7P7Dbo
園田父「珍しいな、舞の稽古はもう終わったのか？」
み「はい」
父は先述の通りこの道場の師範であり、つまりは私の剣道の師でもあります。
286: ◆YGEX1y1gzI[sage]
2015/05/11(月) 02:18:15.52 ID:2jE7P7Dbo
――
う「一人暮らしって実際楽しいものですか？」
287: ◆YGEX1y1gzI[sage]
2015/05/11(月) 02:19:37.59 ID:2jE7P7Dbo
う「まあ私と姉とはかなり年が離れていて、私が小学生の頃に大学に進学して家を出てしまってそれ以降は会うのも年に２，３度ですからあんまり姉妹って感じでもないんですけどね、実際は穂乃果やことりの方が一緒に過ごした時間は長いぐらいだと思います」
希「海未ちゃんって長女っぽいイメージやったけど妹ちゃんやったんやなぁ 」
う「そんな風に見えますか？大人ぶってるつもりはないんですが...」
288: ◆YGEX1y1gzI[sage]
2015/05/11(月) 02:21:06.70 ID:2jE7P7Dbo
希「それにしても、海未ちゃん家に剣道の道場もあるなんて全然知らんかったよ、この辺じゃ有名なんやろ？」
う「有名かどうかわよく分かりませんが、道場は大きいですよ」
希「穂乃果ちゃんも一時期やってたんやろ？」
289: ◆YGEX1y1gzI[sage]
2015/05/11(月) 02:25:36.58 ID:2jE7P7Dbo
う「当たり前です、仙人じゃないんですから、心頭滅却しても暑いものは暑いです」
希「完璧超人の海未ちゃんでもちゃんと弱点はあるんやなぁ、ちょっと安心した」
う「私のことなんだと思ってるんですか」
290: ◆YGEX1y1gzI[sage]
2015/05/11(月) 02:28:13.39 ID:2jE7P7Dbo
希「あ〜、さっぱりさっぱり、久しぶりにお風呂に浸かると気持ちいいね」
291: ◆YGEX1y1gzI[sage]
2015/05/11(月) 02:33:08.34 ID:2jE7P7Dbo
希「むー、身長同じぐらいやのにこんなに差があるとは、海未ちゃんは細くて羨ましいなぁ」
う「細いっていうか...薄いんですよね...フフフ」
希「あっ...、いや、海未ちゃんぐらい全然普通やん、ほら、ほどよい大きさっていうか？」
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