過去ログ - 八幡「やはり地球防衛ロボット"ジアース"は間違っている」
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30: ◆WqJdCIH9ivV3[saga]
2014/10/05(日) 16:30:58.27 ID:2pfVXOo3O

俺たちは興奮冷めぬまま、ココペリさんの研究室から出て、大学の食堂に居た。
期待よりもはるかに上回る迫力に、それぞれが驚き、喜び、余韻に浸っているようだった。

……おい戸部。さっきから「っべー!」しか言ってねぇぞ。どこのミサワだ。
それに何故か材木座も同調し、ロボット談義を始めていた。
普通ならばありえない光景だな。

だがその気持ちもわからんでも無い。
なんだよあれ! ゲーセンどころかもはやアトラクションだ。
あれだけのものを他人と共有してしまったら、一緒にはしゃぎたくなるだろう。

しかしぼっち歴17年、百戦錬磨の俺には通用しない。
俺は忘れない。あまりに深すぎる知識故に、ドン引きの表情を見せたニワカオタクたちを……。

俺はその輪に加わらず、小町の近くに座っていた。

八幡「小町……そんなに気にするなんてらしくないぞ」

騒ぐ輩の一方で、対照的にただ黙り込むヤツも居た。

小町はどうもココペリさんが去り際に言い残した言葉が気になるらしい。
いつもならば「まぁいっか」とケロっとしそうなものなのだが。

小町「うーん、お兄ちゃんにはわかんないよね……」
小町(あんなに、悲しそうな、哀れむような謝罪なんて……)

雪乃「…………」

雪ノ下もまた、俯いて何か納得のいかない顔をしている。

結衣「ゆきのん、どうしたの?考え込んじゃって」

雪乃「ゲームというのはよく分からないのだけれど、ここまでリアルなものは見たことが無くて、ちょっと困惑しているの」

結衣「あー確かに。私もそんなにやる方じゃないんだけど、知らないうちに進化してるんだねー」

八幡「よくゲームをやる方の俺や材木座も、正直クオリティ高すぎてビビってるぜ。あのココペリって人ナニモンだよ」

解像度も限りなく本物に近く、臨場感満点のあのゲームを一体どうやって作ったのだろうか?
最近のゲームはやたら映像にこだわって中身が無いと揶揄されるが、これだけのレベルならば称賛されるべきだ。

雪乃「そうね。あんなもののために優れた技術を使うなんて、日本の将来が不安になったわ」

結衣「ばっさりだ!」

流石雪ノ下さん、容赦ないッスね。
もしココペリさんが聞けば悲しむだろう。



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