過去ログ - 八幡「やはり地球防衛ロボット"ジアース"は間違っている」
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53: ◆WqJdCIH9ivV3[saga]
2014/10/10(金) 23:27:04.04 ID:epBEIBvsO

全身を見せた敵ロボットは端的に言って物凄く強そうだった。
形状は人型であるが、ジアースとは全く異なる。

一番の特徴は大きな胸部だ。上部が開口した三日月の型をしている。
双肩からは類人猿を連想させる、自身の胴体と同じくらい巨大な両腕と頑丈な拳が威圧感をさらに際立たせる。

材木座「これホントに最初の敵……?」

キャラは守れよ、と思ったが材木座が唖然とするのも無理はない。
ココペリ戦の蜘蛛とは比較にならないほどの強敵・・孤月の登場に、皆驚きを隠せない様子だ。

コエムシ(スリット数15、光点は3か……)

コエムシ「気をつけて義輝! 相手はかなりの強敵だ」

八幡「そんなもの見れば分かる! チュートリアルの次戦にしてはあんまりだろ! 設定にバグでもあるんじゃないのか?」

材木座「いや、良いのだ、八幡。敵が強ければ強いほど熱くなるというものぞ!」

材木座は手ぬきグローブをぐっと強くはめ直し、仮面の位置を正す。

材木座「行くぞぉ! 我とともに敵を討ち払わん! ジアース、発進!!」

かけ声と共にジアースは敵ロボット孤月との距離を縮めていく。
最初に仕掛けてきたのは、孤月の方だった。

大きな右腕を思い切り振り下ろして来る。ジアースはその隙に、孤月の懐に潜り込もうとしたが、その振り下ろさせた右腕の衝撃で阻まれる。

ジアースと孤月の間に大きな水飛沫が上がった。

材木座「そうやすやすとは行かぬか!」

結衣「なんか……凄い!」

葉山「もう一撃、来るぞ!」

水の壁から、今度は左フックが飛んできた。
水飛沫は目隠しだったのだ。

ジアースは両腕で重い攻撃を受ける。
衝撃がコックピットにも伝わってきた。

凄まじい揺れが俺たちを襲う。体感震度5弱だ。皆悲鳴を上げ、恐怖で椅子の背もたれや肘掛けに掴まった。
ただ一人、パイロットの材木座を除いて。

雪乃「また右腕を振りあげてる。重量に物を言わせて押し潰すつもりだわ! 一旦距離を取るべきよ!」

雪乃が自分のソファに掴まりながら、早口で指示を出す。
揺れるのが怖いのか、少し声が上ずっていた。

しかし材木座はジアースを後退させようとさせない。

材木座「退かぬ。男の辞書に退くという文字は無い!」

いかん、材木座の奴、キャラに入り込み過ぎて、事態を冷静に分析できてない

まるで夜が来たように、コックピットが闇に包まれた。孤月の拳による影だ。
こんなものまともに受けてはひとたまりもないだろう。

やはり材木座は動かない。

流星のような勢いで、孤月が右腕のを振り下ろした。



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