過去ログ - 八幡「やはり地球防衛ロボット"ジアース"は間違っている」
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52: ◆WqJdCIH9ivV3[saga]
2014/10/10(金) 23:18:20.19 ID:epBEIBvsO

???「ふはははは! 我こそは、地球を守る正義の象徴!」

場が凍る、とはこのことだろう。
誰もが口を開け、何こいつキモッ、という表情をしている。

???「剣豪将軍、材木座義輝!! ここに見参!!」

いつもなら素に戻る材木座であるが、仮面のお陰なのか、キャラは崩壊しない。
そして自分の椅子へ腰掛ける。

コエムシ「ようやくこれで全員だね」

そう言うと、全ての椅子が円状の並びを保ったまま、ゆっくりと浮上していった。
コックピットは暗幕が晴れるように闇が消え、やがてジアースの周囲を映し出した。

コエムシ「今ジアースは海の中だ。普段はここに身を隠している」

戦隊もののロボットと同じ設定ね。
コエムシは先ほどまでのおちゃらけた雰囲気押しとどめ、厳粛なナビゲーターになっていた。

コエムシ「君たちはこれからやってくる敵のロボットを倒して、地球を守らなくてはならない。もし負ければ地球は滅亡する」

どうやらルールのおさらいをするらしい。

コエムシ「戦闘の時は君たち全員をここに呼び出す。後はココペリのチュートリアルの通りだ。何か分からないことがあれば僕に聞くと良い」

区切って、余韻を残す。

コエムシ「地球の未来は君たち次第だ。健闘を祈るよ、義輝」

材木座「おう、我に任せておくが良い」

するとコックピットの画面が動き出した。細かい水泡がいくつもできて、やがて海上に出た。

ジェットコースターの登りのような高揚感に包まれる。本当に上昇しているかと錯覚させられた。

ジアースのいる場所は海上数キロ沖。遠くには海岸線、反対には小さな小島が幾つか見える。
ちょうど夕日が地平線までおりて来て、赤橙の海原が一面に広がっていた。

幻想的でノスタルジックな情景に誰もが息を飲む。
時が止まったかのような、そんな一瞬。いや永遠にも続くかとも思われた。

そして、静寂は切り裂かれる。

コエムシ「来たよ!」

夕暮れを遮る形で、円形の断面が現れ、敵が姿を見せた。

これがジアースの初戦である。
チュートリアルの直後だから流石に強敵はこないとは思うが、材木座が勝てるかわからない。
出来ることならば、リア充たちにドン引きされるくらい完勝して欲しい。

緊張と興奮はピークに達し、皆が敵の動向に注視している。

ついに地球を守る戦いが始まった。



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