過去ログ - ぬ〜べ〜「幻想郷か……厄介なところに引きずり込まれてしまったものだ」その2
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166: ◆8c/Sw4f94s[saga]
2014/10/29(水) 23:13:50.85 ID:cM8o4h4f0
ぬ〜べ〜(裏の世界か……。かつて幻想郷という地に足を踏み入れたことがあったな)

ぬ〜べ〜(あれもある意味、裏の世界といってもいいだろう。人間界とまさしく表裏一体の、あたかも夢の中のような世界)

ぬ〜べ〜「それはそうと、まずはここが何処なのかを確かめないとな。いったい、どこだ?」

ぬ〜べ〜「見渡す限り、いや、何も見えない漆黒の闇の中だ。宇宙空間か?」

《宇宙だったら無重力だろう? 足がつくはずがない》

ぬ〜べ〜「……ああ、それはそうだ。とりあえず動き回ってみるか」


スタスタ……コツン


ぬ〜べ〜「お? ……壁があるじゃないか」


スタスタスタスタ……コンコンッ……コンコンッ


ぬ〜べ〜「四方に壁がある。ここは密閉された部屋の中か。だが普通の部屋ではないな」

ぬ〜べ〜「窓も扉も電灯も見当たらないし、壁は平らではなく曲がりくねっているぞ」

《円筒形や円錐形かというとそうでもないね。凸凹でデタラメな壁だ。規則性が感じられないよ。外から見たらどういう形をしているのだろうね》

ぬ〜べ〜「そして真っ暗闇の壁一面には――何やら、ごく小さな……器材か何かが敷き詰められているようだ」

ぬ〜べ〜「う〜ん……わからんな、この空間」

ぬ〜べ〜「以前に強い内在霊気を持つ少女と俺の霊力が同調(シンクロ)して、海外にテレポートを繰り返す経験をしたことがあって」

ぬ〜べ〜「あの時は周りに聞く人がいたからなあ……何とか帰ることが出来たんだが」

《それって話の次元が違うだろう?》

ぬ〜べ〜「ああ、違うな。文字通り異次元に導かれたわけだから……」

《僕が思うに、ここは最先端をゆく研究施設の実験棟の内部なんじゃないかな》

《自然科学関連の書籍の挿絵でこういう特殊な空間のイメージ図を見た覚えがあるよ》

ぬ〜べ〜「へぇー。って、俺オカルト関連はともかくそういうお固い分野の本はあんまり読んでないだろ?」

《君が惰眠を貪ってる間も僕は寝てないんだよ》

《兄さん達に連立って人間社会に根を下ろすことに訣めた以上はね――いろんな角度から人間というモノを観察してみようと思ってさ》

《人間が書いた様々な書物に目を通すのもその一環だ》

ぬ〜べ〜「ふーん。勉強熱心なものだな」


ぬ〜べ〜(もともと知恵がある鬼だからこそ、人間というものを理解して)

ぬ〜べ〜(人間の味方とまではいえなくとも……)


ヴィィィィィン


ぬ〜べ〜「む! 下の方から妙な音が――」




パカッ


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