924: ◆EhtsT9zeko[saga]
2015/12/14(月) 00:35:44.76 ID:jGgpJsLto
「でも…零号ちゃんって、結婚したいって思う人いるの?」
赤ちゃんが出来るとか産むとかそんな話の前に、まずはそっちを気にした方が順番としては正しい気がする、
と思って私が聞いたら零号ちゃんは
「ふぇえぇぇ?!」
と変な声をあげた。ほっぺたどころか耳まで真っ赤にした零号ちゃんは
「なななななんでそんなこと聞くの!?」
と逆に聞いてくる。
「だって、順番としては赤ちゃんのことよりもそっちが先でしょ?」
私が答えると、零号ちゃんはなんだか納得してくれたように
「あぁ、そっか…」
頷き、それから言いにくそうに体をモジモジさせながら
「あのね…結婚したいかどうかは分からないけど…十四お兄ちゃんは、優しくて好きだよ…」
なんて言った。
…へぇ……零号ちゃんも十四号さんが良いんだ…へぇ…へぇぇ…
気がつけば私は、自分の胸のうちに湧いた奇妙な動揺を誤魔化すのに必死になってた。
でも、そんな私を見透かしたように零号ちゃんが
「幼女ちゃんは?」
と聞いてくる。
「ひぇっ?!え、え、えぇっとね…」
思わずそんな声を漏らしてしまうけど、
私も、その、あの…ま、負けないとそういうことじゃないけども、でも、でもね、そ、そう、どどうしても選ぶって言うなら、ね…
「わ、私も十四号さんが好きかな」
と正直に言う。
するとなぜだか、零号ちゃんの表情がパッと明るくなった。
「なんだぁ、幼女ちゃんと一緒か!」
零号ちゃんはニコニコと嬉しそうな顔でそう言ったけど、不意に怪訝な顔つきになって
「あれでも…ん?それってだめ…?良いの?ん…?」
とひとりごとを呟きながら首を傾げ始め、ややあって
「ね、結婚って一人と一人じゃなきゃいけないもの…?」
と突拍子もないことを聞いてきた。
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