過去ログ - 【銀と金】森田鉄雄は絶望の城へと拉致されました 第二部【賭博黙示録カイジ】
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125:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/10/30(木) 21:29:32.46 ID:IBA7ACtp0


「何と興が殺がれる……」
「面白くもない奴め……」

石田が断末魔の悲鳴も上げずに落ちていった光景に見物していたVIPたちは心底つまらない様子であった。
それどころか残った三人は今までに落ちていった連中と違って極端に恐怖に震えずに進み続けている。

佐原『カイジ! 森田! いるか!?』

カイジ『いる! いるぞ! 佐原!』

森田『俺たちはここにいる!』

死者の幻影を見ようが、本物の突風が吹こうが……男たちは互いに励まし合い、少しずつ死の橋を渡り続けていた。
手を差し伸べて救うことはできずとも、互いの存在そのものが己の支えとなり、この橋を渡る気力を生み出している。

安田「がんばれ……森田……あと少しだぞ……」

既に先頭の佐原はゴールまで残り10メートルを切っている。カイジも森田も確実にその後ろをついてきている。
安田は手に汗を握り締めながら、三人の男たちの命がけの橋渡りに食い入っていた。
そのようにはっきりと森田とその仲間たちを応援する安田とは対照的に、平井銀二はタバコを吹かしながらただ黙って橋を渡る男たちを静観する……。

銀二(似てるな……あの二人……)

銀二の目には、森田鉄雄と伊藤カイジの姿がダブって見えていた。
顔つきが似ているのもそうだが、二人から発せられる気迫はとてもよく似ている……。
もちろん、カイジの気迫は今の森田には遠く及びはしないが。


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