過去ログ - 【銀と金】森田鉄雄は絶望の城へと拉致されました 第二部【賭博黙示録カイジ】
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128:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/30(木) 21:33:06.54 ID:IBA7ACtp0

森田(何だ? あれは……)

カイジと森田は互いにゴールまで残すところ6メートル。
ちょうどカイジが立っている地点のすぐ外側に、薄っすらと何かが見える……。
絶句する森田は反対側、すなわち自分のすぐ外側の方へ視線をやってみると、同じように透明な何かが浮かんでいるのがはっきりと見えていた。

森田(え……? 足場……? 階段……?)

すぐ外側にあったそれは、ガラス製の足場……ビル側に向かって直角に道が出来ており、その先には上へ行く階段があるのだ。それは当然、カイジ側の方にもある……。
この二つのガラスの道の終着点はさらに1階上の窓……正面のゴール地点のちょうど真上の窓まで続いていた……。

森田(上にも誰かいる……?)

そしてその窓の中の闇にぼんやりと一人の人影が浮かんでいる……。

佐原「この窓開くぞ! カイジ、森田! 俺が先陣を切って……!」

カイジ(え……?)

部屋の中へ入ろうとしている佐原の背を見つめていたカイジもまた同じように絶句していた……。
窓の向こう側には何十人という人だかりが集まり、今入らんとしている佐原を笑っている。
しかしそれは佐原を迎え入れ、祝福しようなどというものではなく……もっと別の何かを期待しているようなドス黒い期待……。

カイジ(何だよ……あれ……)

あまりにも異様な不気味さを感じる光景にカイジは戦慄……。それはたった今、同じように正面の窓の方へ視線を移した森田も同じ……。
あの窓を開けてはならない……! 二人は直感的に悟っていた……!



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