過去ログ - 向井拓海「The Passion――判定は許さない」
1- 20
117:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 20:40:49.16 ID:hGctJzQM0
 こいつは仁王立ちだ。
くるみはこの小さな背中でアタシの事まで背負い込もうとしている。

 こんな事をさせたい訳じゃなかった。
ガキなんざ毎日ちょっとだけ歌って、ちょっとだけ踊って、
以下略



118:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 20:41:54.17 ID:hGctJzQM0
「ありがとうなくるみ。助かるぜ」

 うっし腹はくくった。
相棒のバイクを売っぱらおう。
アタシにはまだ削ぎ落せる贅肉が付いていた。
以下略



119:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 20:42:47.51 ID:hGctJzQM0
 ッシャー。
不思議と気合が湧いてくる。不良娘はもう卒業だ。
バイクを売ればニューヨークへの飛行機代は片道位何とかなるだろ。

 親父に会おう。
以下略



120:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 20:44:11.28 ID:hGctJzQM0
 知らず拳を握り込む。
左手のひらに金属板が食い込み、皮膚を切り血を流す。

 だがこんなちんけな痛みは恐れるものじゃない。
今はアタシの傷よりも大切なものがある。
以下略



121:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 20:45:15.47 ID:hGctJzQM0
 だからなんでなんだよ!

 目に飛び込むはくるみの両手が放つ鈍い光。


以下略



122:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 20:48:07.96 ID:hGctJzQM0


「全てを手に入れるのは日曜日。天気は晴れ。朝の10時。
 失うものはただ一つ、友を裏切る残酷さ」

以下略



123:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 20:48:53.52 ID:hGctJzQM0
「真実ってのは随分とまた美しくねぇもんだよなぁ、おい」

「虎は生まれた時から虎だった。虎が強いのは虎であるからなの。
 真実とはそういったもの。御伽噺よりも余程残酷ね」

以下略



124:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 20:49:36.76 ID:hGctJzQM0
「納得してもらえないのね。
 幸せを分かち合って、お互いにもっと幸せになれる素敵なお仕事なのだけど……、
 どうぞおかけになってお待ちください」

「か〜けようにも椅子がねぇぞ〜」
以下略



125:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 20:50:29.83 ID:hGctJzQM0
「御心配なく、怒ってはいませんよ♪ 他愛のないイタズラです。
 時には刺激強めじゃないと、癒せない事もあるのよ」

「荒療治は遠慮したいもんだぜ。
 何とか穏便に済ませるこたあ出来ないもんかよ。
以下略



126:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 20:51:33.50 ID:hGctJzQM0
「ねぇよ。アタシは嘘と曲がった事が大っ嫌いなんだ」

「苦しい時に他人の物へ手を出した事は?」

「……ある。
以下略



127:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 20:52:44.02 ID:hGctJzQM0
「誰かを傷付けた事は?
 1かしら、10かしら、それとも100かしら」

「数えきれねぇよ」

以下略



192Res/147.17 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice