過去ログ - 向井拓海「The Passion――判定は許さない」
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22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 19:06:18.46 ID:hGctJzQM0
 まずはこれだけでいい、反論を引き出した。そこには事実がある。
こいつは狂信者の目だ。開いてはいるが何も見ちゃいねぇ。だから嘘を付けない。
盲信とはよく言ったもんだぜ。自分の世界へのめり込んで戻ってこれなくなった盲人だ。

 なんで判るのかって? お袋があの看護師と同じ目をしていたからだよ。
以下略



23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 19:06:58.93 ID:hGctJzQM0
 そんなお袋と一緒にいるのが辛くてな。家を出ようと決めたのさ。
アタシはガタイが良いからよ。バイトを探せば履歴書無しでも、向こうが配慮をしてくれた。
証明写真撮るのもロハじゃねぇしな。10枚20枚と積み重なれば大金だ、その点は話の分かる大人もいてくれて助かるぜ。

 おかげで今じゃ生コン作りとレンガの詰み上げなら一端のもんよ、へへっ。
以下略



24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 19:07:42.08 ID:hGctJzQM0
――――

「続いては判定ね。
 何も知らない向井拓海、貴女はヤンキーポイントがマイナスの状態で生を終えたの。
 その罪により貴女は地獄へ落ちるわ」
以下略



25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 19:08:23.87 ID:hGctJzQM0
 いや、別にあの程度でキレちゃいねえよ。こんなもんはただのマイクパフォーマンスだ。
喧嘩の際にはまず大声出して相手をビビらせるのが大事なんだ。砲艦外交ってんだよ、どうだアタシもインテリだろ。
相手がビビッてそこで引っ込んでくれりゃあ、殴り合いの喧嘩にはならねぇ。実に平和的な話だ。

 あー、気になるのはそっちかよ。食いもんじゃねぇっての。
以下略



26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 19:09:03.44 ID:hGctJzQM0
「ダンス程大切なものはこの世に有りませんから。
 踊りを行わない事は人生における喜びの7割を失う事になるの。
 貴女の罪は人生を面白おかしく楽しく過ごさなかった事にありますから……」

「人生を楽しめだと……だったら宝を出しやがれ!
以下略



27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 19:09:54.62 ID:hGctJzQM0
「何でもは間違い。貴女に出来る事だけよ。
 レアメダルとは人が持つやさしさの塊。その輝きは人と人の縁をほんの少しだけ強く、結び付けてくれるから。
 本来結びつくはずの無かった人々でさえも」

「だったらもうテメェにゃ用はねぇ。上へ行かせてもらうぜ」
以下略



28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 19:10:59.90 ID:hGctJzQM0
「宝とは貴女のやさしさね」

「意味が分からねぇ。出まかせ言ってんじゃねぇぞ」

「私達は嘘を言えないの。レアメダルとは人が持つやさしさの塊。
以下略



29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 19:11:49.57 ID:hGctJzQM0
「予言ってのはなんだ?」

 ならば急所をえぐれ。もっとも単純にして本質へたどり着くこの質問。
アタシは柳と話をするべきだ。対話こそが人と人の縁を繋いでくれる。

以下略



30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 19:12:27.87 ID:hGctJzQM0
「アイドルと成るのは、長い黒髪でお胸のおっきな女の子よ。下を見て頂戴」

「下? 床はコンクリートだろ、それともブラウン管かよ」

 視線を落とすとうちっ放しのコンクリートの床が見える。
以下略



31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 19:13:19.06 ID:hGctJzQM0
 視界は狭まり、航空写真はうちっ放しのコンクリートへと模様を変えた。
おっさんの虚ろな声が妙に印象的だった。

「物乞いのおっさんじゃねえか、アイツがウンエイなのか?」

以下略



32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 19:14:03.39 ID:hGctJzQM0
「エナジードリンク1本」

「はぁ!? たかが栄養剤1本じゃねーか。小銭を返して貰えばそれで済む話だ。
 しかもそれは仲間の為にやった事だろ、何がわりいってんだよ」

以下略



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