過去ログ - 向井拓海「The Passion――判定は許さない」
1- 20
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 18:58:37.09 ID:hGctJzQM0
 まずは従う事を学べと親父は言った、誰かを従えたいならば。それが親父の最後の言葉だった。
翌朝には姿を消していて、今ではニューヨークで支局長を務めているらしい。

「全ての始まりは日曜日。天気は晴れ。朝の10時」

以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 18:59:27.77 ID:hGctJzQM0



「どこだよここはおい! っーかさぶ、寒みいぞこれ」

以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 19:00:06.49 ID:hGctJzQM0
「バルーンが視線の高さに見えるってこたぁ、それ程高くはねぇわな。
 大方上空200メートルってとこか。高層ビルの窓ふきと同じだ、種が割れりゃ怖いもんじゃない」

 前言撤回。
アタシが足を進めるにつれ、進んだ分だけ梯子が消えうせる。消えた分だけ梯子は上空へと伸びる。
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 19:00:42.68 ID:hGctJzQM0


「船は水に浮くし、飛行機は空を飛ぶ。だから鉄が空に有っても驚きゃしねぇよ。
 だけどよ、コンクリートが雲の上にあるってえのはさすがに聞いた事がねえぞ」

以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 19:01:22.79 ID:hGctJzQM0
 ああ、こちらとて休業中でも喧嘩屋商売何でな。
どうしても初めて会う相手には、体格の目星を付けたくなるんだ。

「か〜けようにも椅子がねぇぞ〜」

以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 19:02:12.11 ID:hGctJzQM0
「木はどこの世界にもありますから。
 それと泉ちゃんがこちらへまだ来てはいませんので、箱はあっても中身のOSが無いんですよ」

 看護師の左側へ回り込んで合点がいった。この女椅子代わりに積み重ねたパソコンへ座って仕事をしていやがる。

以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 19:02:52.55 ID:hGctJzQM0


「全ての始まりは日曜日。天気は晴れ。朝の10時。
 アタシはもう既に死んでいた」

以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 19:03:33.49 ID:hGctJzQM0
 あの頃アタシを慰めてくれたのはダチとチェッカーズ、そして男闘呼組だけだった。
毎日の御勉強はアタシのハートを縛り付け、将来への夢は机で削られて。

 掃き溜めの中、毎日を繰り返し、淀み、腐る。
生きながら死んで行く、白でもなく黒でもない灰色のアタシ。
以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 19:04:12.98 ID:hGctJzQM0


「貴女は死んだわ」

 書類をファイルにまとめ上げ、看護服の女はそう切り出した。
以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 19:05:31.58 ID:hGctJzQM0
「私よ。
 名前を尋ねるならば、まずは自分から名乗るのが筋よね?」

「尋ねられずとも名乗ってやるよ。アタシの名前は向井拓海。
 ラジカセ片手に挑んだ峠は数知れず。箱根の山はアタシの庭さ。
以下略



192Res/147.17 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice