過去ログ - 向井拓海「The Passion――判定は許さない」
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7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 18:54:58.88 ID:hGctJzQM0
「ほう、村上建設が出店を請け負ってんのか。あそこのたこ焼きは上手いからな。
 輸入もんじゃなく、瀬戸内海産のあかしだこだ。太っ腹だねぇ」

 視線を戻せばストリートダンサーが拍手の中、帽子を脱いで観客からおひねりを集めて回る。
あの白い髪は―――どうやら見知ったダチも顔を出しているらしい。
以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 18:55:38.55 ID:hGctJzQM0
 そこはCOOLじゃないかって? そうとも言うわな。
おいおいアタシもそこまで学が無ぇ訳じゃないさ。ソロバンははじけねえけどよ。
アタシらの世界じゃああいった奴ってのはKOOLで通しているんだよ。

 ふーん、違いが分からねぇか。結局はクールだしな。
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 18:56:25.04 ID:hGctJzQM0
「おーっと足が滑ったぁ!」

 わざとらしい大声と共に、チーマー崩れのクソガキが物乞いのおっさんへと蹴りを入れる。

「あぁん? 文句あるってーのかよ。んなとこに座り込んでるおっさんがわりぃんだろーがよ」
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 18:57:09.30 ID:hGctJzQM0
「話を、どうかお願いです。私の話を聞いてくれませんか?」

「わりぃけどよおっさん、アタシはこれからバイトがあるんだ」

 だからナンパはお断りだ。ただそれだけで終わる話だった。
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 18:57:57.08 ID:hGctJzQM0


「全ての始まりは日曜日。天気は晴れ。朝の10時。
 アタシは梯子を登っていた」

以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 18:58:37.09 ID:hGctJzQM0
 まずは従う事を学べと親父は言った、誰かを従えたいならば。それが親父の最後の言葉だった。
翌朝には姿を消していて、今ではニューヨークで支局長を務めているらしい。

「全ての始まりは日曜日。天気は晴れ。朝の10時」

以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 18:59:27.77 ID:hGctJzQM0



「どこだよここはおい! っーかさぶ、寒みいぞこれ」

以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 19:00:06.49 ID:hGctJzQM0
「バルーンが視線の高さに見えるってこたぁ、それ程高くはねぇわな。
 大方上空200メートルってとこか。高層ビルの窓ふきと同じだ、種が割れりゃ怖いもんじゃない」

 前言撤回。
アタシが足を進めるにつれ、進んだ分だけ梯子が消えうせる。消えた分だけ梯子は上空へと伸びる。
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 19:00:42.68 ID:hGctJzQM0


「船は水に浮くし、飛行機は空を飛ぶ。だから鉄が空に有っても驚きゃしねぇよ。
 だけどよ、コンクリートが雲の上にあるってえのはさすがに聞いた事がねえぞ」

以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 19:01:22.79 ID:hGctJzQM0
 ああ、こちらとて休業中でも喧嘩屋商売何でな。
どうしても初めて会う相手には、体格の目星を付けたくなるんだ。

「か〜けようにも椅子がねぇぞ〜」

以下略



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