51: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/10/11(土) 09:41:22.64 ID:2A0syDT30
暗黒騎士「しかし陰気で陰険の上引きこもりのお前がわざわざ出迎えに来てたとはな」
勇者「い、陰気で陰険…」
確か自分に対する評判は臆病で人見知り、だったはずなんだけれど…。
暗黒騎士「他の幹部に、たまにはお前の為に何かしてやれと言われた。まぁ、ほとんど無理矢理帰ってこさせられた」
勇者「と、とんでもない!貴方には十分色々して頂きましたし!」
暗黒騎士「他の奴らからはそう見えんようだ。というか、俺がお前を無理矢理妻にしたのではという噂までたっている」
勇者「ええぇ…」
暗黒騎士「そういう奴もいるから噂になるのは構わんが、俺が陰気で陰険な女に惚れ込んだというのは少々癪だな」
勇者「うぅ、すみませんねぇ…」
暗黒騎士「そう思うなら笑いながら話してみろ」
勇者「は、はい!こう…ですか?」
暗黒騎士「いいぞ面白い」
勇者「面白いのは嫌ですーっ!」
その時気付いた。彼は、笑っていた。
今までは顔が見えなかったから声で感情を読み取っていて、抑揚のない喋りから、あまり喜怒哀楽を表さない人なのかと思っていた。
だけど今の彼は確かに、ちゃんと、笑っている。こうやって笑える人なんだと気付いて、新鮮な気持ちになった。
暗黒騎士「どうした面白い顔をして」
勇者「だから面白いはやめて下さいよぉ…」
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