過去ログ - 勇者「もう勇者なんてやめたい」
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50: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/10/11(土) 09:40:50.94 ID:2A0syDT30
暗黒騎士「さっき見たことは別に気にしなくていい」

勇者「!?」

部屋に帰ってきた彼を素知らぬ振りで出迎えると、開口一番そんなことを言われた。
さっき見たこと…多分、兜の中身のことだ。しまった、バレていたとは…。

勇者「ご、ごめ…た、大変申し訳ございません…」

暗黒騎士「だから気にしなくていいと言っただろう」

そう言うと彼はあっさりと兜を脱いだ。先ほど遠目で見た、自分好みの美男子が目の前に…。
すぐ顔に出るタイプなので顔が赤くなっていないかが心配だったが、幸い彼は触れてこなかった。

暗黒騎士「俺が人間だということは魔王しか知らない。他の奴らに知られると馬鹿にされるか距離を置かれるか…とにかくいい影響は与えないから隠していた」

勇者「ぜ、絶対誰にも言いませんから!」

暗黒騎士「あぁ、お前は阿呆だが口は固そうだから、それは信用する」

勇者(あ、阿呆…)

暗黒騎士「お前には別に隠していたわけではないが…わざわざ教える必要もないかと思ってな」

勇者「そうですか…」

やっぱり自分達は仮面夫婦なんだな――心がちくりと痛んだ。


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