59: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/10/11(土) 20:16:29.06 ID:2A0syDT30
背筋が凍った。
呼ばれた瞬間、嫌なものが頭で一杯になった。
その理由は、数秒経ってから気付いた。その声が自分を勇者と呼んでいたからと、それと――
戦士「ここにいたか…」
見たくもない顔ぶれが並んでいた。
魔法使い「魔王城付近を張ってたら似てる奴が通ったから、まさかと思ったけど…」
声が出なかった。
どうして、今ここに、彼らがいるのだろう。自分に運のパラメーターが存在するなら、それは限りなく低いのだろう。
僧侶「敵に捕まっていたんですね勇者さん」
戦士「貴様!勇者は返してもらうぞ!」
かつての仲間達は、まさか自分が人間を裏切ったとは思っていないようだ。
自分はどうすればいいのか、咄嗟に何も考えられなかった。
そうしている内に、その場の私以外の人達は戦闘の構えをとっていた。
暗黒騎士「その装備、王国のエリート集団だな…こんな時に面倒な奴らが現れたものだ」
魔法使い「今までよくもやってくれたね暗黒騎士!だけどアンタ1人なら何とかなりそうだわ…覚悟しな!」
こうして、私は何もできないまま、戦いは始まってしまった。
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