60: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/10/11(土) 20:16:58.80 ID:2A0syDT30
片や魔王軍筆頭の戦士、片や王国のエリート集団、その戦いぶりは互いに見事なもので、私は目で追うことすらできなかった。
わかるのは互いに実力が拮抗しているということだけで、どちらが勝つのかも見当がつかない。
しかし3対1だからこそ拮抗しているようで、最前線で剣を振っている戦士さんの方が多く傷ついているようだった。勿論、僧侶さんの回復魔法ですぐに治るのだけれど。
魔法使い「溜めたよ!戦士、後ろに跳びなっ!!」
戦士「おう!」
いつの間にか魔法使いさんが魔力を溜めていたようで、それを放つ。
だけれど流石暗黒騎士様、きちんと警戒していたようだ。
暗黒騎士「ふん」ヒュッ
魔法使い「チッ!」
ギリギリだったがかわし、ダメージは受けなかったようだ。
だけど――
僧侶「あ、あれ…」
3人が目を見開いた。その視線の先は――今の魔法で暗黒騎士様の鎧が肩の所だけ壊れたようで、その部分だ。
だがよく見ると、その肩にあるのは…
勇者「紋章…?」
自分の勇者の紋章とは違う、見たことのない紋章だ。
あれは何なのか…すぐに答えは呟かれた。
僧侶「呪いの紋章…」
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