過去ログ - 「蒼太、好きよ」 「-義姉さん、俺は・・・」
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6: ◆doNEqSHiGo[sage]
2014/10/08(水) 20:12:40.76 ID:2BIY4y2OO
お父さんは、それを満足げに見て、

「よし! まあ、お互いに色々聞きたいことや話したいこともあるだろうが、それは昼ご飯を食べながらにしよう」

と言って、立ち上がった。対面に座る優子さんも立ち上がって、
以下略



7: ◆doNEqSHiGo[sage]
2014/10/08(水) 20:14:46.93 ID:2BIY4y2OO
そんなやりとりを見てたお父さんは、

「ははは! 成美ちゃんなら大丈夫だろう。蒼太、お前も面倒掛けるなよ? ちゃんと成美ちゃんの言うこと聞いて、いい子にしてろよ?」

「わ、分かってるよ!」
以下略



8: ◆doNEqSHiGo[sage]
2014/10/08(水) 20:17:01.25 ID:2BIY4y2OO
何となく居心地が悪くて、俯いていると、

「えっと、蒼太くん」

と、成美さんに声を掛けられた。
以下略



9: ◆doNEqSHiGo[sage]
2014/10/08(水) 20:18:08.59 ID:2BIY4y2OO
と、成美さんは、少し申し訳なさそうな顔になると、

「ごめんね、蒼太くん。いきなりでびっくりしたでしょ?」

「あ、そんなことないで・・・、ないよ。前から、そんなことを聞いてたから」
以下略



10: ◆doNEqSHiGo[sage]
2014/10/08(水) 20:21:16.28 ID:2BIY4y2OO
「確かに、いきなりこういうことされたら、驚いちゃうよねえ」

成美さんはそう言って、腕を組んで、うんうんと頷いていた。

なんでも、優子さんと成美さんは、前からこうなることは知っていたらしい。だけど、お父さんが、オレには内緒にしておこうと言って、こういうことになったとか。 
以下略



11: ◆doNEqSHiGo[sage]
2014/10/08(水) 20:23:02.26 ID:2BIY4y2OO
お母さんは、浮気をして出て行った。それは、お母さんが悪いし、お父さんが可哀想だと思ってた。それに、その後もお父さんは、オレのことを一生懸命に育ててくれた。仕事で忙しくても、洗濯や料理や掃除をいつもやってくれていた。オレも手伝ったけど、まだまだ子どもで、足を引っ張ることの方が全然多かった。それでも、笑って、「手伝ってくれて有り難うな! 助かるよ!」と、いつも褒めてくれた。そんなお父さんが、もう一度結婚して、幸せになるなら、オレは絶対に応援できるだろうと、そう思っていた。

だけど、実際にお父さんが知らない女の人を連れてきたとき、うまく言えないけど、心がもやっとした。優子さんも成美さんも、いい人なんだろうな、とは思う。だけど、何となく、お母さんや、お姉ちゃんというような、“家族”になるのは、嫌だった。


12: ◆doNEqSHiGo[sage]
2014/10/08(水) 20:25:28.67 ID:2BIY4y2OO
確かに、お母さんは悪い。もうお母さんなんて許してやるもんかと思ったこともある。でも、浮気はしたけれど、お母さんはお母さんだ。いい思い出だって、沢山ある。いきなり、新しいお母さんと言われても、納得は難しいな、と思った。

ああ、ドラマでよくある考え方って、こういう考え方なのかな、って、どこか他人事のように思った。


13: ◆doNEqSHiGo[sage]
2014/10/08(水) 20:28:13.48 ID:2BIY4y2OO
「蒼太くん? どうかした?」

「あ、いや。何でもないです」

「そうですか? ならいいですけど」
以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/12(日) 01:21:42.23 ID:ha/2NZYCo
まだかね?


15: ◆doNEqSHiGo
2014/10/14(火) 20:28:48.66 ID:0Ls0uW18O
それから少しすると、キッチンからお父さんと優子さんが出てきた。それぞれ二枚ずつお皿を持っていた。

「お待ちどうさま、2人とも。ほら、お昼ご飯出来たわよ」

そう言って、優子さんとお父さんがオレたちの前にお皿を置いた。
以下略



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