過去ログ - ラブ「大丈夫ですか?」湊耀子「・・・え」
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191:[sage]
2014/11/19(水) 20:17:25.50 ID:zBFbVQXU0

 湊「んっ・・・」

 丑三つ時から数時間経った、群青色に染まる空にはまだ薄く星々が点々と見える早朝。湊の一日が始まった。
 先ず眠気を誘う温もりを持っている布団を引っぺ剥してまだ少し重い上半身を無理矢理起こして、半目のままの目をキュッと強く瞑って両手を頭上で組んでくうっと息を短く漏らして伸びをした。
 数秒後、湊は独特の快感を味わって満足したように溜め息をついた。ベッドから足を出して床に降りて立ち上がり、窓に近づいてカーテンを勢いよく引っ張った。
 シャーッと音を立ててカーテンを開けると、湊は窓の外を見た。
 まだ朝の新聞を配達する郵便局さえも来ていない少し肌寒く感じる時間帯、それは湊の日課の一つを行う為の時間だ。

 湊「・・・よしっ」

 湊は頬を手で軽く叩いて踵を返し、物入れの引き戸を引いてその中にある突っ張り棒に吊るされている服を一着、カンフー服をハンガーから外して取り出した。それをベッドの上に置いてからパジャマを脱いだ。
 無駄な肉の無い筋肉のついた腕に、鍛えぬいて少しだけ筋肉の層を積んだ腹筋。湊の最大の武器とも言えるキュッと固く引き締まったしなやかな逞しい脚。
 湊は黄色に肩から袖まである黒いラインの入ったカンフー服のファスナーを下まで下げて最初に両足を入れてから次に腕を通してファスナーを喉まで辺りまで上げた。 初めは恥ずかしすぎて着るのを戸惑っていたが、今ではそれが嘘かの様に当たり前に着れるようになっていた。
 そして湊は着替え終えて、ドアを開け静かに部屋から出ていった。


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