29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/10(金) 00:05:23.57 ID:b25RFQRS0
「……」
巨大な鉄扉がけたたましく、それでも時間帯を考えてか、常時に比べると控えめな音で閉じられる。
その後すぐに、セキュリティが正常に機能し始めた事を知らせる電子音が聞こえ、ハンガー内部からは、そして程なく、ハンガーの外からも完全に人の気配が消え、一切は闇と静寂に沈む。
明かりの消えたハンガーの闇の底。
鋼鉄の巨体が一機。ギシリとその身を震わせた。
或いはそれは家鳴りと同じような、温度等による機体の軋みだったのかもしれないが。
その機体の機首で、軋んだ歪みのせいか死神の口元がほんの僅かに上向いた。
無限の資質でその頭を飾り付けた死神が、笑う。
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