過去ログ - いろは「せーんぱいっ」八幡「」
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158:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/14(火) 17:47:28.19 ID:guHRL3FqO





こればかりは俺の中にわずかに残る良心がひどく痛んだ。

彼女は、一色いろはは、今日、いったいどんな気持ちでここに足を踏み入れたのだろう?
どんな想いで俺と顔を合わせたのだろう?
どんな思惑で俺の横に座っているのだろう?
どんな感情で俺と雪ノ下と由比ヶ浜の言葉を聞いていたのだろう?
彼女は今、どんな顔をしている?
そうだ、泣いているんだ。

俺は何も考えていなかった…。いつも通りの接し方の横で涙を流す少女の事を置き去りにして雪ノ下と由比ヶ浜から目を背ける方法しか考えていなかった。

ホント、自分が嫌になるな…。
いろんな建前を設けて、人の想いから逃げて、人の想いを引き裂く。

残酷なのは誰だ?葉山か?世間か?世界か?違う。
葉山が残酷なのは自分に近付いて来る者に対してのみだ。
世間が残酷なのは大衆に対してだ。
世界が残酷なのはこの世界全てに対してだ。


だがここは違う。







この空間で、彼女に、彼女たちに、最も残酷なのは他でもない、俺だ………。



俺をまっすぐ見つめる雪ノ下が、俯いている由比ヶ浜が、一色の涙が、それを完璧なまでに証明していた。







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