過去ログ - いろは「せーんぱいっ」八幡「」
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200:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/16(木) 11:17:30.81 ID:yop/6nyMO




いろは「なので先輩、今日はここまでで良いです。何だか昨日今日と色々あり過ぎて、ちょっと頭ついてきてないので今日は1人で帰って頭の中整理したいと思いますっ」


八幡「………そうか、なら気をつけてな」




はいっ、と返事をすると一色はスタスタと歩いていった。正直1人で帰らせるのは不安ではあるが、ここは彼女の意見を尊重すべきだろう。
遠くから一色が手を振ってくる。俺も少しだけ手を挙げてそれに応えると踵を返して自宅へと進路をとった。



帰り道、冬の寒さは自転車に乗ると一層強く感じる。コート、手袋、マフラーと装着しているが、無防備の耳を吹き抜ける風がもはや痛く感じられる。

一色の言う様に俺も頭の中はまだ混乱している。
だがなぜか心の中はクリアだった。
そこには暖かくて心強い何かだけがある気がする。
今日の由比ヶ浜の言葉が何度も混乱している頭の中で唯一鮮明に反芻していた。


冷えた風が目に入ると涙が出てくる。
止まらなかった。誰もいない路地を風に吹かれて涙を流しながら帰った。
風のせいで出てくる涙が何度も何度も俺の身体を温めてくれた。






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