22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/10(金) 11:45:46.53 ID:cvkzOU2VO
その瞬間俺は目を見開き思いっきり立ち上がった。湯がザバーッと音を立てて浴槽から飛び出る。
なんだ?…顔が熱い。でもこれは風呂のせいじゃない。曇った鏡を拭いて自分の顔を見る。頬から耳まで真っ赤だ。
その後風呂を出て髪を乾かした後、リビングのソファに座って考え込んだ。
確かにあの時、一色の顔は素の顔だった、と思う。アイツの事だってまだほとんど知らないが、分かることだってある。アイツは猫を被ってはいるが、薄っぺらい。
故に本心かそうでないかの区別ははたから客観的に見ていれば分かりやすい。
アイツのあの笑顔と、あの言葉を考えないようにしてきたが、それはもう無理だ。そもそも考えないようにしている時点で考えている。
ならあの笑顔と言葉の意味は、何度考えても答えはそこに行きつく。
一色が、俺を、……………好き?
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