25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/13(月) 15:17:21.44 ID:b1cDtj/4o
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撮影を始めたのは昼前だったが、終えた頃にはすっかり陽も落ちきっていた。
「お、いたいた」
撮影用の池の畔に、楓さんが座り込んでいた。
緩やかな傾斜の付いた人工芝を下っていくと、楓さんも俺に気付いたらしい。
楓さんの隣に腰を下ろす。天井の照明が目の前の池に反射して、なかなか悪くない眺めだった。
「長時間の撮影、お疲れ様でした。良く出来てましたよ」
「流石に疲れちゃいました」
「編集はこれからですが、その分良い物に仕上がると思いますよ」
池の底は一面緑に塗られている。クロマキーだか何だか言う合成技術を使う為だとか。
ちひろさんのツテで腕利きの映像屋に頼むらしいが、どんな物に仕上がるか自分でも楽しみになっている。
「着たい通り、でした。ふふ」
「期待されちゃいましたからね。それに、楓さんのお陰でもあるんですよ」
「私の?」
「ええ。楓さんは選挙でも毎回良い成績なので、俺の発言権も少しは強くなりました」
何も選挙の結果が全てだなんて言うつもりもないが、努力の証であるのは確かだ。
プロデューサーとして、担当アイドルにだけ頑張らせる訳にはいかない。
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