過去ログ - ほむら「そしてまた……叛逆の物語」
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1: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2014/10/13(月) 17:52:52.44 ID:xeJGG1ho0
以前書いた、
杏子「そして……叛逆の物語」
ex14.vip2ch.com
のいうまどマギSSのベストエンド・ルート・バージョンです。
前作? の最後に確かチラっとだけ触れていたかなと思いますが、元々書こうと思っていたベストエンド案が、
前のルートを書き進めるうちに『このお話にという事だと、これは違う』と強く感じるようになってやめたのですが、
突然『このお話でピンとくる』結末を閃いたのでそっちを書いてみる事にしますです。
別ルート、ありました。
元々、ベストルートで追加するつもりだったシーンとかも挿入されていたりするので、
終わり方が変わっているだけではないです。
・自己解釈、捏造しまくり。
・地の文ありまくり。
以上が苦手な方と、『叛逆の物語』を未見でネタバレが嫌な方はバックしてね。
じゃあレッツゴーです。
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2: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2014/10/13(月) 17:53:48.77 ID:xeJGG1ho0
杏子「……ん?」
夜、自分の部屋で、魔法少女・佐倉杏子は突如虚空を見つめた。
まるでその先に誰かが居るかのように。
3: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2014/10/13(月) 17:54:45.97 ID:xeJGG1ho0
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翌日、朝。登校時。
杏子「…………」
4: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2014/10/13(月) 17:55:49.38 ID:xeJGG1ho0
杏子がリンゴを食べ終えた丁度その時、彼女が待っていた相手が向こうから歩いて来た。
杏子『──おう、マミ』
その相手……巴マミに、杏子は木の上からテレパシーで語りかける。
5: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2014/10/13(月) 17:56:56.40 ID:xeJGG1ho0
マミ『おはよう佐倉さん。あなたにしては随分と早いじゃない?』
マミも、テレパシーで返事を返す。
その声色(といってもテレパシーだが)から察するに、杏子が待っていたのにすでに気付いていたのだろう。
6: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2014/10/13(月) 17:57:37.56 ID:xeJGG1ho0
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魔法少女。
神そのものである『概念』を貶めた悪魔・暁美ほむらが再編し、作り上げたこの世界でもそれは存在している。
7: ◆LeM7Ja3gH2ba[sage]
2014/10/13(月) 17:58:38.00 ID:xeJGG1ho0
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杏子とマミは、辺りに誰も居ない近くの河原まで来ると、そこに腰をかける。
杏子「さて、と……だ」
8: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2014/10/13(月) 18:00:16.75 ID:xeJGG1ho0
杏子「……だな。
そんな事態を避けれたらベストではあるが──
いずれ戦うにしろ、やっぱあたしとあんただけじゃぁあいつとは勝負にすらならないだろうし」
マミ「目をつけられるだけでも終わりでしょうしね」
9: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2014/10/13(月) 18:01:39.23 ID:xeJGG1ho0
だが、それでもこの次元・宇宙は、ほむらが作った世界。
その一点だけでも、いわば創造神とも呼べる『悪魔』に真っ向から立ち向かうのは無謀であった。
たとえば……
10: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2014/10/13(月) 18:03:00.68 ID:xeJGG1ho0
杏子「──と」
その途中で杏子が小さな声を上げると、携帯を取り出す。
話に集中して気付かなかった彼女だが、どうやら同じ人から何度も着信があったようだ。
11: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2014/10/13(月) 18:04:37.28 ID:xeJGG1ho0
マミ「……そろそろ行かないと、暁美さんにも気付かれちゃうかもしれないわね」
杏子「そうだな」
言うと、二人は立ち上がって学校の方へと歩き出す。
12: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2014/10/13(月) 18:05:58.08 ID:xeJGG1ho0
杏子「おう、また後でな」
ニッコリほほえむと、マミは去っていった。
杏子はそれを見届けると、
13: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2014/10/13(月) 18:07:11.93 ID:xeJGG1ho0
杏子(こうして見ると異質な生き物だね。
『異形』ってヤツ?
前にあたしは、こいつと仲良くリンゴを食べたりしたっけ)
その不思議な姿になんの違和感も持たずに。持てずに。
14: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2014/10/13(月) 18:08:23.01 ID:xeJGG1ho0
杏子「おう!」
さやか「杏子!」
さやかは杏子の姿を認めると、目を釣り上げて彼女の方へと詰め寄る。
15: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2014/10/13(月) 18:09:26.65 ID:xeJGG1ho0
さやか「大丈夫だったの?」
杏子「おう。ザコが一体だけだったからな」
さやか「そんなの、別にあたしを起こしてくれれば……」
16: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2014/10/13(月) 18:10:22.02 ID:xeJGG1ho0
まどか「あっ、さやかちゃんに杏子ちゃん!」
さやか「──おうっ、おはよ!」
そこへ現れた、柔らかな髪の毛をツインテールにした華奢で可愛らしい少女、鹿目まどかと、
17: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2014/10/13(月) 18:11:22.62 ID:xeJGG1ho0
杏子「……おう二人とも!
っかし、こんな天気の良い朝だってのにあんたは相変わらずぶっきらぼうなんだな。
唐突に見たら幽霊みたいで怖かったぜ!」
ほむら「……ふん」
18: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2014/10/13(月) 18:12:17.75 ID:xeJGG1ho0
さやか「こら」
杏子「痛っ」
こっそりと胸をなで下ろす杏子の頭を、さやかが軽く小突いた。
19: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2014/10/13(月) 18:13:11.24 ID:xeJGG1ho0
杏子(……まどか)
鹿目まどか。
本来の彼女は、絶望の未来しか待っていない、
20: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2014/10/13(月) 18:14:23.96 ID:xeJGG1ho0
杏子「…………」
杏子はまどかの背中を見つめつつ、
21: ◆LeM7Ja3gH2ba[saga]
2014/10/13(月) 18:15:19.39 ID:xeJGG1ho0
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その日の昼。
チャイムが鳴り、昼休みになった途端にさやかは立ち上がると、ほむらの元へと歩いていった。
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